「助っ人選手に求められるものはディヴィジョンがどこだろうと変わらない」
――タイへの移籍に伴い、Jリーグへの未練はなかったのでしょうか?
未練がないわけではなかったです。ただ、海外でプレーして生活するなかで得る経験値を考えると、Jよりタイの方に魅力を感じて選んだ決断でした。
――タイへ来るきっかけは何だったのですか?
たまたまオファーをいただき、代理人から『興味はあるか?』と聞かれ、ちょうど海外志向が強くなっていた時期だったことも重なって、そのまま話を進めてもらいました。
――そのタイミングでJクラブからのオファーは?
幾つかいただきましたよ。でも私の気持ちは海外(タイ)でしたね。
――来季PLT昇格が決まりました。おめでとうございます。シーズンを振り返ってみていかがでしたか?
タイに来て3シーズン目で、一番気を遣い、悩み、キツいシーズンだったように感じます。ラチャブリーでプレーしていた時は常にチャレンジャーで戦えていたのが、ポートへ移籍した今年は、開幕前から『昇格必須』という空気の中でやらないといけない状況は正直プレッシャーでした。また監督が日本人(和田昌裕前監督/現シーサケット監督)ということもあって、直に辛さを共感出来てしまうこともあったし。まぁ、周りが言う程『そんなにサッカーは甘くないよ』という思いと葛藤しながら戦ったシーズンでした。
――これで“昇格請負人”としてのタイトルがまたひとつ積み上がりますね?
結果そうなりましたね。まぁでも僕だけの力ではないですから。
――今シーズンは初めてディヴィジョン1(2部)でプレーされましたがステージを下げる移籍でした。そのことに抵抗は無かったのでしょうか?
自分の成長につながるのであれば、ディヴィジョンの上下というのはあまり関係はなかったです。現に今年の環境にもやり甲斐はありましたから。そこはやはり、こっちへ来て鍛えられたメンタルなのかなと。日本にいると、いちローカル選手(日本人)なだけですが、こっちだと助っ人選手として見られるわけで。助っ人選手に求められるものはディヴィジョンがどこだろうと変わらないと思えるようになったことが大きいかなとは思います。
――ポートFCのGKコーチにはシジマールさん(シジマール・アントニオ・マルチンス氏/Jリーグ創設期に清水エスパルスでプレー、ファンから”くも男”と呼ばれ愛されたブラジル人)がいらっしゃいます。チーム内に日本語が通じる仲間がいることは気分転換になるのではないですか?
そうですね。ただ日本人の自分よりも、シジさんの方が真面目で日本人っぽいんですよ。だからタイへ来たばかりのシジさんの方が精神的に大変なんじゃないですかね~(笑)。
――永里選手のプレーを拝見していると、ポジショニングやオフザボールの動き出しの上手さが素晴らしいと感じます。タイ人チームメイトには永里選手の良さをなかなか理解してもらえないのではないですか?
タイへ来て勉強したことで『タイ人に対して、頭ごなしに怒ることは良くない』ということも学びました。同じ助っ人でも気性の粗いブラジル人なんかは、思ったことをそのまま出してしまって上手くいかない場面を何度も見ているので、私は異なったアプローチで、彼らに選択肢をプレーで示してあげる方法を選んで取り組んでいます。でもそうやっていると彼らも感じてくれるんですよね。私が守備するのに走り回っていることも評価してくれていますし。ただ前目のポジションでプレーする助っ人選手としては『得点を取る』ことが一番評価されることも実感ているので、日本でプレーしていた時以上にそこを強く意識してプレーしています。
未練がないわけではなかったです。ただ、海外でプレーして生活するなかで得る経験値を考えると、Jよりタイの方に魅力を感じて選んだ決断でした。
――タイへ来るきっかけは何だったのですか?
たまたまオファーをいただき、代理人から『興味はあるか?』と聞かれ、ちょうど海外志向が強くなっていた時期だったことも重なって、そのまま話を進めてもらいました。
――そのタイミングでJクラブからのオファーは?
幾つかいただきましたよ。でも私の気持ちは海外(タイ)でしたね。
――来季PLT昇格が決まりました。おめでとうございます。シーズンを振り返ってみていかがでしたか?
タイに来て3シーズン目で、一番気を遣い、悩み、キツいシーズンだったように感じます。ラチャブリーでプレーしていた時は常にチャレンジャーで戦えていたのが、ポートへ移籍した今年は、開幕前から『昇格必須』という空気の中でやらないといけない状況は正直プレッシャーでした。また監督が日本人(和田昌裕前監督/現シーサケット監督)ということもあって、直に辛さを共感出来てしまうこともあったし。まぁ、周りが言う程『そんなにサッカーは甘くないよ』という思いと葛藤しながら戦ったシーズンでした。
――これで“昇格請負人”としてのタイトルがまたひとつ積み上がりますね?
結果そうなりましたね。まぁでも僕だけの力ではないですから。
――今シーズンは初めてディヴィジョン1(2部)でプレーされましたがステージを下げる移籍でした。そのことに抵抗は無かったのでしょうか?
自分の成長につながるのであれば、ディヴィジョンの上下というのはあまり関係はなかったです。現に今年の環境にもやり甲斐はありましたから。そこはやはり、こっちへ来て鍛えられたメンタルなのかなと。日本にいると、いちローカル選手(日本人)なだけですが、こっちだと助っ人選手として見られるわけで。助っ人選手に求められるものはディヴィジョンがどこだろうと変わらないと思えるようになったことが大きいかなとは思います。
――ポートFCのGKコーチにはシジマールさん(シジマール・アントニオ・マルチンス氏/Jリーグ創設期に清水エスパルスでプレー、ファンから”くも男”と呼ばれ愛されたブラジル人)がいらっしゃいます。チーム内に日本語が通じる仲間がいることは気分転換になるのではないですか?
そうですね。ただ日本人の自分よりも、シジさんの方が真面目で日本人っぽいんですよ。だからタイへ来たばかりのシジさんの方が精神的に大変なんじゃないですかね~(笑)。
――永里選手のプレーを拝見していると、ポジショニングやオフザボールの動き出しの上手さが素晴らしいと感じます。タイ人チームメイトには永里選手の良さをなかなか理解してもらえないのではないですか?
タイへ来て勉強したことで『タイ人に対して、頭ごなしに怒ることは良くない』ということも学びました。同じ助っ人でも気性の粗いブラジル人なんかは、思ったことをそのまま出してしまって上手くいかない場面を何度も見ているので、私は異なったアプローチで、彼らに選択肢をプレーで示してあげる方法を選んで取り組んでいます。でもそうやっていると彼らも感じてくれるんですよね。私が守備するのに走り回っていることも評価してくれていますし。ただ前目のポジションでプレーする助っ人選手としては『得点を取る』ことが一番評価されることも実感ているので、日本でプレーしていた時以上にそこを強く意識してプレーしています。