セビージャで「八方塞がり」の清武…それでも日本代表のためにできることを――

カテゴリ:海外日本人

工藤拓

2016年10月21日

「自分ではどうしようもないな、みたいな感じですね、正直」

セビージャで厳しい置かれる清武だが、日本代表がモチベーションを保つうえで小さくない材料になっている。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 出番は皆無で、練習ですらアピールの場がなく、しかも代表戦で離れる度にチーム作りから置いていかれる――。
 
 いわば“八方塞がり”の現状に変化が生じるとすれば、ライバルの怪我や出場停止といったアクシデントにより「メンバーを代えざるを得ない状況」が起こるくらいしか正直に言って考えられない。
 
「しっかりトレーニングをしているから、たぶん試合に出たら、ある程度のパフォーマンスは絶対出せると思うんです。今日もディナモ・ザグレブは相当引いていたし、このぐらいの相手なら普通にできたんだろうなとは思うけど、それでも使ってもらえない。疲れているわけでもないし、普通にやれるけど出られない。うーん、じゃあ出られないな、自分ではどうしようもないな、みたいな感じですね、正直」
 
 あと2か月のうちに状況に変化がなければ、早くも報じられはじめた冬のブンデスリーガ復帰も検討することになるだろう。だが、諦めるのはまだ早い。
 
「もう6試合出ていない。ヨーロッパに来て初めて。まあでも、冬まではどこにも行けないんで。今はここで練習やるしかないっていう感じですね。代表もあるし」
 
 前述した通りポジション争いにおいてはマイナス面もあるものの、毎月迎えるワールドカップ予選は清武にプレーの場を与え、モチベーションを維持する動機にもなっている。
 
 次は11月11日のオマーン戦(強化試合)、そして11月15日のサウジアラビア戦(ワールドカップ予選)。年末までプレーできないと考えればモチベーションを失いかねないが、代表戦があるから気持ちもコンディションを落とすわけにはいかない。
 
「とりあえず練習をやり続けて、あとは個人でチーム練習がない日にやり続けてってやるしかないですよね。試合に出られないから。午前練習だけの日も午後に個人練習をしたりっていうのをやらないと、コンディションを保てないんで」
 
 その努力の先に何が待っているかは分からない。それでも今は、最善を尽くしてモチベーションとコンディションを維持していくしかない。
 
取材・文:工藤拓
【関連記事】
セビージャで苦境の清武弘嗣にブンデス復帰の噂…「第二のインモービレ」にも?
セビージャで瞬く間に「王様」に。天才ナスリが息を吹き返す
「ポルノ映画のような喘ぎ声が…」ポグバが美人歌手との“愛のプレイ”を暴かれる
【ミラン番記者】本田圭佑が「栄光の10番」を背負うことを大多数のミラニスタは不愉快に思っている
バイエルンはまだ危機を脱していない!? ペップ色からカルロ色への移行は難航中

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ