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【ミラン番記者】「クラブで控え」本田圭佑の日本代表招集に疑問。イタリアではありえない!

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年10月04日

このままミランで苦境が続けば、日本代表にも大きな影響が…。

9月の2試合はいずれも先発した本田。はたしてこの10月は? 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は、ダルミアンをさすがに9月は呼ばなかったが、6日にスペイン代表、9日にマケドニア代表と対戦するこの10月は招集に踏み切った。
 
 しかしこれは、本田と同僚の左WBルカ・アントネッリ、さらにCBダニエレ・ルガーニ(ユベントス)が故障離脱中のため、守備的ポジションならどこでもこなすダルミアンに声が掛かったという事情がある。いわば例外中の例外だ。アッズーリでは基本的に、クラブで継続的に使われている選手が招集される。
 
 本田に話を戻すと、日本代表のハリルホジッチ監督がミランで試合に出ていない彼を招集するのも、まったく理解ができないわけではない。
 
 たしかに本田は、入団4年目にしてミランで一番の苦境に陥っている。前述した通り、開幕から1か月以上が経過した現時点で、プレータイムはわずか18分間だ。
 
 しかし、まだ本気で心配する段階にはきていない。本田は相変わらず真剣に練習に励んでいるので、フィジカルコンディションは悪くないし、シーズンが始まってからまだ1か月ちょっと“しか”経っていない。
 
 今はもちろん100%こそ無理だが、70%のパフォーマンスが期待できる。これまでもそうであったように。「70%の本田なら、100%の他の選手より上」とハリルホジッチ監督はそう考えているからこそ、今回も招集したのではないだろうか。
 
 問題はこの状況がずっと続いた場合だ。このままミランでプレーしない日々が続けば、将来的には日本代表でのパフォーマンスにも大きな影響が出てくるだろう。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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