【ミラン番記者】ベンチ生活の本田圭佑は一刻も早く身の振り方を考えるべきだ

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年09月20日

選手からは好かれている本田だが、モンテッラには……。

キャプテンのモントリーボは、英語でコミュニケーションが取れる本田にとっては数少ない存在。よき相談相手にもなっているという。写真:Alberto LINGRIA

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 とにかく、あともう少しすればミランでのこの先のあり方がはっきり見えてくるだろう。
もしかしたらチームメイトを、例えばリッカルド・モントリーボなどを通して。
 
 本田のシャイで思慮深いキャラは我々イタリア・メディアの間でもよく知られているが、彼がミランの現状を知るためにチームメイトを頼らなければいけないのは、その性格のせいではない。
 
 問題は語学力だ。本田のイタリア語は相変わらず初級編の域から脱していない。そのせいでしばしばチームの蚊帳の外に弾きだされているのだ。
 
 そんな彼にいつも手を貸してくれるのが、モントリーボだ。英語でコミュニケーションを図れるこのキャプテンは、本田を選手としても人間としても高く評価している。
 
 だから本田が選手やスタッフととくに突っ込んだ話をする時は、モントリーボを介して行なわれることが多い。そして不満の多い時を過ごしている本田を、落ち着かせようとなだめているのも彼だ。本田はたしかに社交的ではないが、モントリーボのみならず選手たちみんなから好かれている。
 
 例えば、開幕戦のバッカの1ゴール目を思い出して欲しい。彼はゴールを決めたあと、わざわざベンチにいた本田の元まで駆け寄ってハグをした。それは彼がミランの一員として、チームメイトの間ではしっかりとした存在感を持っている証拠だ。
 
 モンテッラの頭の中では、残念ながら違うのかもしれないが……。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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