またも怪我に泣いた日本代表FW。そして互いを刺激し合う“NEC三世代トリオ”はさらに絆を深めた。「どこに行ったって正解にするのは自分」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年05月04日
小川はよく「死ぬ気でプレーしないといけない」と言う
小川がスタメン復帰戦でまたも怪我に泣いた。塩貝にとって小川はライバルであると同時に、3月に20歳になったばかりの彼を親身に助ける兄貴分でもある。
「航基くんが食事会を開いてくれたり、オフでもみんなでトランプをしたり。航基くんは家族がいるし、ひとりでオランダに来ている僕に気を遣ってくれているのかなと思う。日本人で海外に来ている者同士、お互いに大変さを知っている。そういう意味で今日、航基くんが怪我をしたのはすごく残念です。
航大くんが骨折した時はみんなでどうすればいいか話し合ったりしました。NECを選んで良かったとすごく思う。日本人に恵まれただけでなくオランダ人も性格が良く、すごく支えられている。ここに来るのはすごく難しい決断でしたが、いい選択をできたと思う。どこに行ったって正解にするのは自分なので、残り3試合しかないですが、もっともっと点を取って、ここに来て良かったと思える活躍をしたい」(塩貝)
中足骨を折り、今年1月半ばから約2か月戦列を離れた佐野も、やはり日本人チームメイトの存在が助けになったという。
「健人がPSVから点を取ったり、そういう姿が励みになり『俺もやんなきゃいけない』という気持ちにさせてくれました。航基くんとはリハビリの時期が被ったりして一緒にやりました。切磋琢磨しながらみんなでやれている。良い関係性ができてます」(佐野)
「航基くんが食事会を開いてくれたり、オフでもみんなでトランプをしたり。航基くんは家族がいるし、ひとりでオランダに来ている僕に気を遣ってくれているのかなと思う。日本人で海外に来ている者同士、お互いに大変さを知っている。そういう意味で今日、航基くんが怪我をしたのはすごく残念です。
航大くんが骨折した時はみんなでどうすればいいか話し合ったりしました。NECを選んで良かったとすごく思う。日本人に恵まれただけでなくオランダ人も性格が良く、すごく支えられている。ここに来るのはすごく難しい決断でしたが、いい選択をできたと思う。どこに行ったって正解にするのは自分なので、残り3試合しかないですが、もっともっと点を取って、ここに来て良かったと思える活躍をしたい」(塩貝)
中足骨を折り、今年1月半ばから約2か月戦列を離れた佐野も、やはり日本人チームメイトの存在が助けになったという。
「健人がPSVから点を取ったり、そういう姿が励みになり『俺もやんなきゃいけない』という気持ちにさせてくれました。航基くんとはリハビリの時期が被ったりして一緒にやりました。切磋琢磨しながらみんなでやれている。良い関係性ができてます」(佐野)
小川はよく「死ぬ気でプレーしないといけない」と言う。NECサポーターの熱狂的な応援を受けながらプレーすると、そういう気持ちになるのだという。プロパーと頭を打ってしばらくピッチの上でピクリとも動けなかった小川は、プレー再開後、恐れることなく続けざまに空中戦を競り合った。その姿を後方から見ていた佐野は「俺も確かに凄いなと思いました」と唸った。
ピッチを離れると優しい男。昨夏、NECに入団した塩貝にとって、小川は初めて会ったチームメイトだった。小川は軽いジョークを飛ばし、そこにDFフィリップ・サンドラーも加わり、当時ティーンエイジャーだった青年ストライカーの緊張をほぐした。
ヴィレムⅡ戦後、ロヒール・マイヤー監督は当然のことながら「航基の怪我の程度は、ちょっと様子を見てからじゃないと分からないよ」と答えた。
規格外のビッグタレント、小川航基は紆余曲折を経て遅咲きの苦労人として開花し、ようやく日本代表のストライカーに定着したばかり。今回の怪我の程度が軽いよう、誰もが祈っている。
取材・文●中田 徹
ピッチを離れると優しい男。昨夏、NECに入団した塩貝にとって、小川は初めて会ったチームメイトだった。小川は軽いジョークを飛ばし、そこにDFフィリップ・サンドラーも加わり、当時ティーンエイジャーだった青年ストライカーの緊張をほぐした。
ヴィレムⅡ戦後、ロヒール・マイヤー監督は当然のことながら「航基の怪我の程度は、ちょっと様子を見てからじゃないと分からないよ」と答えた。
規格外のビッグタレント、小川航基は紆余曲折を経て遅咲きの苦労人として開花し、ようやく日本代表のストライカーに定着したばかり。今回の怪我の程度が軽いよう、誰もが祈っている。
取材・文●中田 徹