• トップ
  • ニュース一覧
  • 堂々と英語でたっぷり1時間30分! 小川航基、佐野航大、塩貝健人のNEC三人衆による“通訳なしノンストップ会見”に蘭メディアが爆笑連発!【現地発】

堂々と英語でたっぷり1時間30分! 小川航基、佐野航大、塩貝健人のNEC三人衆による“通訳なしノンストップ会見”に蘭メディアが爆笑連発!【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2024年11月29日

小さな会見場は14名もの地元記者で満席に

左から塩貝、小川、佐野のNECトリオ。積み重ねてきた英語レッスンの成果を惜しげもなく披露した。写真:中田徹

画像を見る

 11月28日、NECの小さな記者会見場は14人もの報道関係者で満席になった。そこに日本人3選手が入ってくると、佐野航大が私を見つけ「ああ、良かった。質問が分からなかったら通訳してくださいね」とホッとしたように声をかけてきた。しかし、彼らは1時間30分もの記者会見を自分たちの力で見事に乗り切った。
【画像】SNSフォロワー数が1700万超! スイス女子代表のブロンド美女、アリシャ・レーマンが魅せる厳選ショット集!

 日本のメディアに対して試合後のインタビューに応じてきたNECの日本人三人衆。しかし、本人たちに英語への苦手意識があること、オランダ人メディアも「彼らは英語ができない」という思いがあることから、これまで小川航基、佐野、塩貝健人の肉声がオランダのサッカーファンに届くことがなかった。

 しかし、NEC公式が日本代表の小川と、インドネシア代表のケルビン・フェルドンクの英語インタビューをYouTubeチャンネルでポストしたように、小川と佐野の英語力はグングン伸びており、地元メディアでは「小川と佐野は、塩貝の通訳を務めることもある」と報じられるようになってきた。

 そこでNECは今回、全国紙、地方紙、サッカー専門誌、テレビ局に声をかけ、日本人選手たちと英語で直接話す機会を設けた。通訳はなし。週1回、クラブで英語レッスンを受けてきた彼らの力が試された。

 前列右端に座る記者を皮切りに、一人ひとりたっぷり質問する時間を与えられた。まず、オランダでサッカーすることについて、小川が「ティーンエイジャーの頃から、将来は国外でプレーしたいと思ってました。オランダでプレーすることで夢が叶いました」、佐野が「言葉の違いが大きいですね。でもヨーロッパでプレーしたかった」と答えると、記者が塩貝に向かって「オランダに慣れるのは難しい?」と問いかけた。

 塩貝「はい。英語がしゃべれませんし、オランダリーグはインテンシティーがとても高い。僕はひとり暮らしなので自炊もしないといけない」
 
――航大と航基は生活を助けてくれますか?

塩貝「彼(小川)の家に食事に行きます」

――航基は料理が上手?

塩貝「はい」

――航基、君の得意料理は?

小川「俺、料理したことないし」

ここで、この日最初の笑いが室内に広がった。

小川「ときどき、みんなで街に出て外食します。アムステルダムに住む寿司職人を家に招いたりして、みんなで食べることもありますね。でも僕は料理しない(笑)。ときどき、日本料理が恋しくなりますね」

 小川の「I never cook」というフレーズは定番のジョークとして何度も記者たちの笑いを誘った。

――このなかで最初にオランダに来たのは航基だよね。最初の練習を覚えてますか?

小川「とてもよく覚えてます。監督が『時差ボケがあるだろうし、初日だから、君は今日、休みだ』と言ったので自転車をこいでました。ところが監督が『ピッチに来い!』と言い出したんです。僕は身体を温めてませんでしたが、プレーしたかった。そしてラッセ・シェーネのアシストから僕はゴールを決めました。合流初日に決めた初ゴール。『ナイス、コウキ』『ナイス、スシ』(一同笑)。それが僕の最初の日でした」

――航大、NECに来る前に、航基とNECについて訊きましたか?

佐野「ノー」

小川「彼は僕にメッセージを送ってこなかった」

佐野「NECからオファーをもらったとき、航基はすでに最初の試合でゴールを決めたので、NECというクラブのことを少し知った。赤いユニフォームが印象的でしたね。僕はオランダでプレーしたかった。ドイツ、ベルギー、イングランドはフィジカル寄りのリーグで、エールディビジはよりテクニカルで戦術的なリーグです。だから、僕のプレースタイルが生きる。オファーを受けたときは嬉しかったです」

――昨夏、健人から相談を受けたとき、なんて答えた?

佐野「健人にはたくさんの選択肢がありました。まだ大学生でしたし、彼は自分の人生のことも考えないといけませんでした。僕は、NECがどういうサッカーをするか、人びと、言葉、文化といったすべてのことを彼に伝えました。しかし、『最後に決めるのは自分自身だよ』と伝えました。そして彼は自分でここに来ることを決断しました」
【関連記事】
「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
「冬のステップアップ移籍を狙ってる?」気になる問いにNEC小川航基が即答! 日本代表の新エース候補に躍り出た男が大胆に目ざす“前半戦11ゴール”【現地発】
「何事!?ってビックリしました」NEC佐野航大から溢れ出た“兄・海舟”への熱き想い。「俺があがいたところで…兄貴のプレーしている姿が好きなんです」【現地発】
「日本人ばっかり出して」「弱いじゃないか!」ファンが不満を抱いたSTVVが100周年で挑む“ユース育成改革”の全容~立石敬之CEOに訊く【現地発】
塩貝健人はなぜNEC移籍を決断した? CLに出るようなクラブからオファーもあったが...「キャリアプランから逆算」「最終目標はレアル・マドリー」【現地発】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 完全保存版!
    11月9日発売
    ルヴァンカップ制覇!!
    名古屋グランパス
    クラブ一丸で成し遂げた
    万感の王座への帰還
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 超名門を一大特集!
    12月5日発売
    監督交代でどう変わる!?
    MANCHESTER UNITED
    赤い悪魔の新章がスタート!
    恒例の2025年カレンダーも
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.41
    12月9日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    選手権名鑑
    出場48校&1435選手の
    詳細プロフィールを網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ