• トップ
  • ニュース一覧
  • またも怪我に泣いた日本代表FW。そして互いを刺激し合う“NEC三世代トリオ”はさらに絆を深めた。「どこに行ったって正解にするのは自分」【現地発】

またも怪我に泣いた日本代表FW。そして互いを刺激し合う“NEC三世代トリオ”はさらに絆を深めた。「どこに行ったって正解にするのは自分」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年05月04日

“いなし”で突破する柔の佐野と、“ゴリゴリ”からゴールまで狙う剛の塩貝

実質プロ一年目だった塩貝(中央)はかけがえのない経験を積み重ねた。(C)Getty Images

画像を見る

 プロ1年目の塩貝は今季リーグ戦4ゴール。カップ戦を含めると5ゴールを記録した。

「今シーズンは5点取るというのが、自分の目標です。リーグ戦で5点目に乗せることができたら個人的にはいいかなと思います。前回の試合(ヘーレンフェーン戦)、前々回の試合(RKC戦/1-1)ではスタメンだったけど点を取れなかった。ああいうところで結果を残していかないとやっぱり自分のポジションは掴めない。でも今日はいい役割ができたと思います」(塩貝)

 佐野は77分、ペナルティエリアの外から鮮やかな右足ボレーシュートを放ったが、バーを直撃した。

「惜しかったですね。でもしゃあないです。入る時は入りますし、入らない時は入らないですし」(佐野)

 剛の塩貝健人、柔の佐野航大。この日、ふたりが披露した複数人の敵をかわしてチャンスを作った長駆ドリブルに、キャラクターの違いが現れていた。

 89分、塩貝がハーフウェーラインを少し越したところで相手に囲まれながら、強引にボールを前に押し出してドリブルを開始。タイミング良くFWサミ・ウアイサにクサビを入れた――と思いきや、実はドリブルのタッチが長くなったのが、パスになったのだという。

「サミが触らないで自分で行ったほうが良かったかもしれない。しっかりキープして前向きにプレーできました。大学リーグではああいうドリブルができてました。今日はこのレベルの試合でドリブルする感覚を掴めました。自分たちのペースでパスを回せなかったなか、自分がボールを収めて前にボールを運べた。ああいうシーンを増やせば、どんなチームに行ってもチャンスを作ることができると思います」(塩貝)

 佐野がロングドリブルを披露したのは、後半アディショナルタイムに入ってから。自陣深い位置でヴィレムⅡのボールを奪った佐野は、滑らかなタッチでふたりをかわしてから敵陣に侵入。コースを中央から右に変えながらチャンスを作り切ろうとしたところを、背中を押されて倒された。明らかなファウルだったが、NECにボールがこぼれたことからプレーを続行。塩貝が前線で粘ってパスをつなぎ、ウアイサのミドルシュートで攻撃を締めた。
 
 自身のビックプレーを、佐野が振り返る。

「あの時間帯でああいうプレーができるとチームは助かると思う。自分も好きなプレーのひとつなので、前半からもっとああいうプレーをやりたいです」(佐野)

――佐野選手は相手をいなすドリブルですよね? 

「俺はそっちのほうですね。別に相手を抜き切らなくても、(チームが)前でプレーできたらオッケー。健人はゴリゴリ行ってシュートまで持っていくのがプレースタイル。そういった意味で全然違うと思います」(佐野)
【関連記事】
【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える”タレント&モデルの妻たち”
「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
「俺は何をしにオランダに来たんだ!?」日本が誇る19歳逸材FW、強豪PSV相手の“リーグ初得点”で激白した葛藤と本音。「自分に怒っていた」「今日は持ってましたね」【現地発】
「何事!?ってビックリしました」NEC佐野航大から溢れ出た“兄・海舟”への熱き想い。「俺があがいたところで…兄貴のプレーしている姿が好きなんです」【現地発】
堂々と英語でたっぷり1時間30分! 小川航基、佐野航大、塩貝健人のNEC三人衆による“通訳なしノンストップ会見”に蘭メディアが爆笑連発!【現地発】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ