世界王者を苦しめたイタリアが実力を示す。
【イタリア|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 7.5
一瞬の隙を突かれて先制されるも、同点としてからは優勢に試合を進め、押し込まれる時間帯はよく耐えた。立ち上がりからしっかりと圧力を掛けて、出方を窺いながらも好きにはやらせなかった。
ハードワークで敵の攻撃の起点に自由を与えず、自陣ゴール前では失点シーンを除けば穴のない守備組織が機能した。ドイツのプレッシャーも厳しく、スペイン戦と比べるとミスが多かったとはいえ、世界王者をここまで苦しめた実力は本物だ。激しさを増した後半以降も果敢に戦い抜き、運任せに近いPK戦の末に力尽きたグッドルーザーとして、最上級の賛辞がふさわしい。
監督 アントニオ・コンテ 7.5
あらゆる個を輝かせていたのは、好守によくデザインされた素晴らしい組織だ。しかもピッチ上の全員が最後まで献身的に戦い抜いた。そうしたポテンシャルを十二分に引き出したモチベーターとしての手腕を含め、指揮官の功績はいくら強調してもしすぎることはない。
リードを奪われた後、攻め手を欠きながら、攻撃のカードを一向に切らなかったのも、きちんとした考えがあってだったに違いない。負傷でデ・ロッシとカンドレーバ、出場停止でT・モッタが使えず、苦しいやりくりを強いられながら、送り出した選手たちを信じ抜いた。
【イタリア|選手採点&寸評】
GK
1 ジャンルイジ・ブッフォン 7
マイナスのクロスをワンタッチで叩き込まれた失点には責任がない。68分にはゴメスとの1対1を、冷静きわまりない対応で阻止してみせた。PK戦ではミュラーを止めて、面目躍如となったが……。
DF
15 アンドレア・バルザーリ 7
111分の危ういパスミスを除けば、厳しいコースのクロスを必死にクリアするなど、とくに空中戦で高い壁となる。PK戦でもベテランらしい落ち着きを見せた。全5試合に先発フル出場したのは、ボヌッチと2人だけだ。
19 レオナルド・ボヌッチ 7.5
クロスへの対応、ルーズボールへの反応と立ち上がりからほぼ抜かりなし。失点シーンを除けば、BBCの最終ラインを機能させる中心となった。重圧が掛かる対ノイアーのPKを完璧に決めて、メンタルの強さを改めて印象付けた。最後のPK戦での失敗は責められない。
3 ジョルジョ・キエッリーニ 7(120+1分OUT)
アグレッシブに前に出る守りも、エアバトルでの競争力も健在だった。77分には敵のペナルティーエリア内で、PK奪取に繋がるボアテングのファウルを誘う。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
チーム 7.5
一瞬の隙を突かれて先制されるも、同点としてからは優勢に試合を進め、押し込まれる時間帯はよく耐えた。立ち上がりからしっかりと圧力を掛けて、出方を窺いながらも好きにはやらせなかった。
ハードワークで敵の攻撃の起点に自由を与えず、自陣ゴール前では失点シーンを除けば穴のない守備組織が機能した。ドイツのプレッシャーも厳しく、スペイン戦と比べるとミスが多かったとはいえ、世界王者をここまで苦しめた実力は本物だ。激しさを増した後半以降も果敢に戦い抜き、運任せに近いPK戦の末に力尽きたグッドルーザーとして、最上級の賛辞がふさわしい。
監督 アントニオ・コンテ 7.5
あらゆる個を輝かせていたのは、好守によくデザインされた素晴らしい組織だ。しかもピッチ上の全員が最後まで献身的に戦い抜いた。そうしたポテンシャルを十二分に引き出したモチベーターとしての手腕を含め、指揮官の功績はいくら強調してもしすぎることはない。
リードを奪われた後、攻め手を欠きながら、攻撃のカードを一向に切らなかったのも、きちんとした考えがあってだったに違いない。負傷でデ・ロッシとカンドレーバ、出場停止でT・モッタが使えず、苦しいやりくりを強いられながら、送り出した選手たちを信じ抜いた。
【イタリア|選手採点&寸評】
GK
1 ジャンルイジ・ブッフォン 7
マイナスのクロスをワンタッチで叩き込まれた失点には責任がない。68分にはゴメスとの1対1を、冷静きわまりない対応で阻止してみせた。PK戦ではミュラーを止めて、面目躍如となったが……。
DF
15 アンドレア・バルザーリ 7
111分の危ういパスミスを除けば、厳しいコースのクロスを必死にクリアするなど、とくに空中戦で高い壁となる。PK戦でもベテランらしい落ち着きを見せた。全5試合に先発フル出場したのは、ボヌッチと2人だけだ。
19 レオナルド・ボヌッチ 7.5
クロスへの対応、ルーズボールへの反応と立ち上がりからほぼ抜かりなし。失点シーンを除けば、BBCの最終ラインを機能させる中心となった。重圧が掛かる対ノイアーのPKを完璧に決めて、メンタルの強さを改めて印象付けた。最後のPK戦での失敗は責められない。
3 ジョルジョ・キエッリーニ 7(120+1分OUT)
アグレッシブに前に出る守りも、エアバトルでの競争力も健在だった。77分には敵のペナルティーエリア内で、PK奪取に繋がるボアテングのファウルを誘う。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。