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磐田の新指揮官は「ロボットを作りたくない」と主張。いかに選手たちがピッチ上で解決策を共有して、同じ絵を描いていけるか

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2025年02月03日

「一人ひとりが生き生きして、特長を出さないと意味がない」

 ただ、そのために何も働きかけず、若手や新加入選手の自発的な行動を待っているだけでは、そうしたピッチ内外のコミュニケーションが活性化していくのは難しいだろう。川島は“リーダーシップ・グループ”について「自分たちは新しいサッカーにトライしている。それを受動的に受け取るんじゃなくて、一人ひとりが生き生きして、特長を出さないと意味がないので。そういうものを出していけるグループになっていけたら」と展望した。

 ハッチンソン監督は「私はロボットを作りたくない」と主張する。確かに指揮官が掲げるスタイルは攻守ともにアグレッシブだが、そこに選手の思考が反映されていなければ成り立たない。しかも、選手の一人ひとりがその場で判断するだけでなく、いかに11人が解決策を共有して、同じ絵を描いていけるか。

「これは個人的な意見になるんですが、低く守ることは本当に簡単に教えられる。そのへんの10人を捕まえて、30分で教えられると思っています。ボールを持つのは難しい。だから指導して、改善することができる。ただ、これは本当に続けなきゃいけない。5分、10分だけのことじゃなくて、90分間続けなきゃいけないものです。同じ絵を作って、相手を崩す」
 
 そう語るハッチンソン監督は「我々のフットボールは完成しないと思います」と強調する。あるところに到達すれば、また先がある。そして到達したと思ったら、それが衰退の入り口になっているかもしれない。

 だからこそチャレンジし続ける。そうした果てしない冒険がスタートしたところであり、J2優勝、J1昇格を目ざすこのシーズンも、多くの困難があるだろう。それをハッチンソン監督や“リーダーシップ・グループ”がまとめる選手たちが、どう乗り越えながら、ピッチに素晴らしい絵を描いていくのか。開幕が楽しみでならない。

取材・文●河治良幸

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