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磐田の新指揮官は「ロボットを作りたくない」と主張。いかに選手たちがピッチ上で解決策を共有して、同じ絵を描いていけるか

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2025年02月03日

試合の中で伝える情報を明確にしていくことが大事

川島(写真)ら“リーダーシップ・グループ”に与えられた役割は、密なコミュニケーションの環境を作っていくことだ。写真:河治良幸

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 練習中にハッチンソン監督やショーン・オントンコーチから「もっと喋るように」という指示がよく出るが、その理由について指揮官は「関係性であったり、つながりのところで、コミュニケーションはすごく大事です」と話す。

「コミュニケーションがなければ、フォワードが1人で勝手に行って、チームとしてプレスがかけられない。それでは個々のプレスになってしまう。フットボールクラブにおいて、コミュニケーションがなければ非常に難しい。私はこのスタイルを変えるつもりはないので、選手はピッチ上で解決策を探さなければいけませんし、判断しなければいけませんし、コミュニケーションを取らなければいけないので。このスタイルをやるにはコミュニケーションが重要になってくる」

 キャンプ期間中、ハッチンソン監督はどの練習試合でも事前情報を選手に与えず、自分たちの戦い方を作っていくなかで、相手の守備や攻撃に対して、選手たちがいかにアジャストして、アレンジしていけるかをチェックしているという。

 公式戦になれば当然、分析スタッフのスカウティングによる情報がミーティングで伝えられて、どう戦うかの指示を与えられて、トレーニングでも落とし込まれる。ただ、最初からそこに頼ってしまうと、選手たちは監督やコーチの指示待ちになってしまい、試合中の色々な状況に対応できない。
 
 その鍵になるのが、選手間のコミュニケーションだ。一人ひとりが相手を見て、気付いても、それを伝え合わなければバラバラになってしまう。ただ、目まぐるしく局面が変わるサッカーの試合で、その場で思考を伝えるのはかなり難しい。

 だからこそ、普段の戦術練習や紅白戦、さらにはオフ・ザ・ピッチなどでもコミュニケーションを取り、お互いを知り、こういう時はこうするといった対応策も事前に共有することで、試合の中で伝える情報を明確にしていくことが大事なのだ。

 選手の投票でキャプテンに指名された川島を筆頭に、中村、松原后、松本昌也、上原力也で構成する“リーダーシップ・グループ”に与えられた役割は、主にそうしたコミュニケーションの環境をチーム内に作っていくこと。

 川島が「誰が引っ張るとか、誰かがやってくれるというふうに思うようなグループではダメだし、それはピッチの中でもそうだし、ピッチの外でもチームを引っ張っていくと、一人ひとりが思えるグループが強くなっていく」と語るように、経験豊富な彼らが一方的に引っ張っていくだけでは、ハッチンソン監督が掲げるスタイルは向上していかない。

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