慌てずに軌道修正できたのはプラス材料だ
ジュビロ磐田は2月1日、鹿児島キャンプの総仕上げとして、清水エスパルスとの“静岡ダービー”に臨んだ。45分×4本マッチの結果は、0-2とされた2本目の途中で、雷雨により打ち切り。ファーストセットの選手たちが90分プレーできなかっただけでなく、その他の選手たちは全くプレーできずに、不完全燃焼で終わってしまった。
セットプレーとボールロストから2失点したが、試合内容としてはポジティブな要素も多かった。たとえばGK川島永嗣が相手のプレッシャーに対しても、昨年のようなロングボールを前線に当てるのではなく、グラウンダーで縦に付けるパスやウイングの選手にサイドチェンジのボールを送るなど、アバウトに蹴るのではなく、味方につなぐための取り組みをしていたのは象徴的だ。
今季から磐田を率いるジョン・ハッチンソン新監督は「切り替えの局面とセットプレーは課題として残ったかとは思いますけど、全体的に良かったと思っています。残念ながら試合が早く終わってしまったこと、2試合目が組めず、そこの時間、選手が組めなかったことは残念ですけれども、全体的には良いキャンプで終われた」と振り返る。
4-2-1-3をベースに、ボールを握って全体を押し上げて、相手ボールになれば素早い切り替えからボールを奪いに行く。そのなかで、清水が途中からマンツーマン気味に誰が誰につくのか、はっきりしてきたことで、磐田側もビルドアップが停滞する時間帯はあったが、練習からゾーンの相手、マンツーマンの相手によってビルドアップの注意点、狙いどころを伝えられているだけあり、あまり慌てることなく軌道修正できていたのはプラス材料だろう。
セットプレーとボールロストから2失点したが、試合内容としてはポジティブな要素も多かった。たとえばGK川島永嗣が相手のプレッシャーに対しても、昨年のようなロングボールを前線に当てるのではなく、グラウンダーで縦に付けるパスやウイングの選手にサイドチェンジのボールを送るなど、アバウトに蹴るのではなく、味方につなぐための取り組みをしていたのは象徴的だ。
今季から磐田を率いるジョン・ハッチンソン新監督は「切り替えの局面とセットプレーは課題として残ったかとは思いますけど、全体的に良かったと思っています。残念ながら試合が早く終わってしまったこと、2試合目が組めず、そこの時間、選手が組めなかったことは残念ですけれども、全体的には良いキャンプで終われた」と振り返る。
4-2-1-3をベースに、ボールを握って全体を押し上げて、相手ボールになれば素早い切り替えからボールを奪いに行く。そのなかで、清水が途中からマンツーマン気味に誰が誰につくのか、はっきりしてきたことで、磐田側もビルドアップが停滞する時間帯はあったが、練習からゾーンの相手、マンツーマンの相手によってビルドアップの注意点、狙いどころを伝えられているだけあり、あまり慌てることなく軌道修正できていたのはプラス材料だろう。
ただ、悪天候の中でミスが起こりやすくなる状況でも、このスタイルをやり抜くのは一筋縄ではいかない。2失点目のボールロストも、良好なピッチコンディションであれば生じなかったかもしれないが、J2はスタジアムによる環境のばらつきがJ1より大きく、気候にも左右されやすい。
ボランチの中村駿は「こういうサッカーをしていると、ああいう展開は間違いなくあるし、その時にどうするかはもうちょっと、中で賢い選手が出てこないといけないなと思います」と語る。
もちろん、シンプルにどんどんロングボールを蹴る選択は指揮官が志向するものではないが、試合環境も含めて、状況を見極めながら選手たちがどういう判断をして、解決を見出していくかは1つのテーマになっているのだ。
ボランチの中村駿は「こういうサッカーをしていると、ああいう展開は間違いなくあるし、その時にどうするかはもうちょっと、中で賢い選手が出てこないといけないなと思います」と語る。
もちろん、シンプルにどんどんロングボールを蹴る選択は指揮官が志向するものではないが、試合環境も含めて、状況を見極めながら選手たちがどういう判断をして、解決を見出していくかは1つのテーマになっているのだ。