その後、マドリーのラストキッカーだったクリスチアーノ・ロナウドが難なく決めて雌雄が決しました。決めたC・ロナウドはもちろん、怪我の影響でコンディションが明らかに悪かった彼をピッチに残し続けた、ジネディーヌ・ジダンの忍耐力は流石でしたね。
 
　前任者のラファエル・ベニテスは、全てを管理したがるやり方に選手が反発し、職を追われましたけど、ジダンは逆に選手たちに一定の自由を与えました。でも、ただ開放しただけではなくて、彼は最低限の規律をしっかり守らせた。あれはおそらく、ベニテスにできなかったことですね。
 
　ジダンが卓越した戦術家かどうかはまだわからないですけど、説得力は世界一だと思います。あのジダンが言うんだから「そうだな」と誰でも思うはずで、これは監督として大きな武器になりますからね。
 
　ジダンはトップチーム指導キャリアがたった半年足らずで欧州の頂点に立ったわけですが、昔から選手として見てきたとして人達が監督になって成功を収めるのを見ると、選手時代の経験っていうのはやっぱり大事なのかなと思いますね。
 
　一方、アトレティコはシメオネの下、マドリーと比べると見劣りする陣容でライバルを追い詰めたのは、賞賛に値します。退任報道も出ているシメオネが残るのか出ていくのかが、アトレティコの行く末を大きく左右すると思います。まぁ、いちバルサ・ファンとしては、シメオネにはリーガから早くいなくなって欲しいですけどね（笑）
 
　これで15-16シーズンのCLが終わってしまいましたが、６月10日にはEURO2016が始まりますから、まだまだ欧州のサッカーシーンからは目が離せません！