【アトレティコ・マドリー｜チーム＆監督 採点＆寸評】
チーム　6.5
立ち上がりは相手のボールホルダーに対して厳しくチェックをかけて自由を与えず、失点したセットプレー以外はほとんどチャンスを作らせなかった。後半は４-４-２から４-３-３にシステムを変更し、インテンシティーを活かした猛攻を仕掛け、79分には同点に追い付き、延長でもむしろ押していた。しかし、PK戦の末に惜敗……。２年前のCL決勝の雪辱は果たせなかった。
 
監督 ディエゴ・シメオネ　6.5
後半開始とともにカラスコを投入し、布陣を４-３-３に変更。この攻撃的な采配が功を奏し、チームに反撃ムードをもたらした。また再三に渡ってサポーターを煽るなど“らしい”動きも見せ、CL決勝を大いに盛り上げた。
 
【アトレティコ・マドリー｜選手採点・寸評】
［GK］
13 ヤン・オブラク　6.5
６分のカゼミーロの決定機を左足でストップし、70分にはベンゼマとの１対１を胸で弾き出すなど好セーブを連発。失点シーンはサビッチのマークミスが主因で、大きな責任はない。
 
［DF］
２ ディエゴ・ゴディン　６
前線への楔のパスがカットされるなどビルドアップでミスが目立った。ただ、守備ではマークについたベンゼマを抑え込んでフィニッシュを許さず、持ち前のハードマーカーらしさを見せつけた。
 
３ フィリペ・ルイス　６（109分OUT）
頻繁にポジションを入れ替える相手の両ウイングに対し、後手を踏んだ対応が目立った。とはいえ、機を見た仕掛けから鋭いクロスボールでチャンスを演出するなど攻撃面の貢献度は高かった。
 
15 ステファン・サビッチ　5.5
先制点を献上したシーンではボールから目を切ってしまったうえに、S・ラモスにも振り切られる失態を演じる。78分と101分の大ピンチでは身を呈して救ったとはいえ、ボール扱いもややドタバタしただけに、及第点にはギリギリ届かない。
 
20 ファンフラン　5.5
対面のC・ロナウドには絶妙な間合いで対応し、ほとんど何もさせず完勝。さらに、オーバーラップからダイレクトクロスを中央に送り込んで、カラスコの同点弾を呼び込んだ。しかし、４人目として登場したPK戦ではコースを狙いすぎ、ボールをポストに当てる痛恨のミス……。
 
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。