アンプティサッカーは2020年の東京パラリンピックで見ることはできないが…

決勝戦は全後半各10分間の延長戦でも決着がつかず、PK戦へ。4-1で九州が優勝した。 写真:森本茂樹

昨秋の日本選手権に引き続き優勝した九州。日本障がい者サッカー協会会長の北澤豪氏と。 写真:森本茂樹
決勝戦となったFC九州バイラオールvsFCアウボラーダは、延長戦の末、PKで勝敗の決まる白熱した試合となった。決勝戦を見守った日本障がい者サッカー連盟の北澤豪会長は、体験会にも参加した上で、閉会式でこう話した。
「こういった形で大会を見に来るのは初めてで、もうちょっと早く来たらよかったなと思いました。特に現役中から見ておけば、そして確認することによって、(足が)2本ある僕は、もっと一生懸命プレーすることで、もっとすごい選手になれたんじゃないかなって思いました。小学生が体験会でやっていましたけど、こういうことを知るっていうことが大事だと思いますし、知るっていうことでアンプティサッカーが発展していくことにつながるんじゃないかな、と思います」
大会終了後、北澤会長にその真意を尋ねると、私の目をまっすぐに見返し、こう答えてくれた。「結局自分たちは、全てを持っているにも関わらず、それを見過ごしちゃっているんですよね。最近、障がい者サッカーを見に行ったり、体験したりする機会が多いのですが、ブラインドサッカーだとコミュニケーションがいかに重要かって気づいたり、アンプティでも両足あるのに狙ったところにいかない自分に気づくんです。そういうことを感じる機会がないんですよね。上を目指していく選手にも育成年代のうちに、触れて欲しいと思いますし、もっともっといろんな方に知って欲しいですね」
「こういった形で大会を見に来るのは初めてで、もうちょっと早く来たらよかったなと思いました。特に現役中から見ておけば、そして確認することによって、(足が)2本ある僕は、もっと一生懸命プレーすることで、もっとすごい選手になれたんじゃないかなって思いました。小学生が体験会でやっていましたけど、こういうことを知るっていうことが大事だと思いますし、知るっていうことでアンプティサッカーが発展していくことにつながるんじゃないかな、と思います」
大会終了後、北澤会長にその真意を尋ねると、私の目をまっすぐに見返し、こう答えてくれた。「結局自分たちは、全てを持っているにも関わらず、それを見過ごしちゃっているんですよね。最近、障がい者サッカーを見に行ったり、体験したりする機会が多いのですが、ブラインドサッカーだとコミュニケーションがいかに重要かって気づいたり、アンプティでも両足あるのに狙ったところにいかない自分に気づくんです。そういうことを感じる機会がないんですよね。上を目指していく選手にも育成年代のうちに、触れて欲しいと思いますし、もっともっといろんな方に知って欲しいですね」

北澤豪会長もアンプティサッカーを体験。「インステップで蹴りたいんだけどな」とクラッチをつきながらシュートをする難しさを実感していた。 写真:森本茂樹

子どもも大人も参加した体験会の後、ピッチで選手を交えたエキシビジョンマッチが行なわれた。 写真:森本茂樹
障がい者サッカー連盟は7つの異なる障がい者サッカー団体が集まってできた新しい連盟であり、「サッカーなら、どんな障がいも超えられる」というポリシーを掲げている。
2日間の熱い大会を戦い抜き、既に障がいなんて超えてしまっているような選手たちを前に、北澤会長は「アンプティサッカーの発展も含めて、日本のサッカーの成功だと思っていますので、みんなで一緒になって、これから先、がんばっていきましょう」と激励。サポートしていくことを約束した。
アンプティサッカー協会からは、競技をより良いものにしていこうという姿勢が毎大会感じられ、1つずつ課題を解決してきている。アンプティサッカーはパラリンピック競技にはなっておらず、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで見ることはできない。しかし、日本障がい者サッカー連盟のサポートも受け、これからもさらに競技として成長し、認知されていくだろうということが、確かに感じられた大会となった。
■大会結果
【大会1日目結果】
Aグループ試合結果
広島・静岡 2-1 TSA FC
広島・静岡 0-7 九州
TSA FC 0-4 九州
Bグループ試合結果
関西 1-2 アウボラーダ
関西 3-0 千葉・北海道
アウボラーダ 1-1 千葉・北海道
【大会2日目結果】
準決勝1 九州 5-1 関西
準決勝2 広島・静岡 0-6 アウボラーダ
5位決定戦 TSA 1-1・PK1-3 千葉・北海道
3位決定戦 関西 3-0 広島・静岡
決勝戦 九州 1-1・PK4-1 アウボラーダ
【順位】
優勝:FC九州バイラオール
準優勝:FCアウボラーダ
3位:関西Sete Estrelas
2日間の熱い大会を戦い抜き、既に障がいなんて超えてしまっているような選手たちを前に、北澤会長は「アンプティサッカーの発展も含めて、日本のサッカーの成功だと思っていますので、みんなで一緒になって、これから先、がんばっていきましょう」と激励。サポートしていくことを約束した。
アンプティサッカー協会からは、競技をより良いものにしていこうという姿勢が毎大会感じられ、1つずつ課題を解決してきている。アンプティサッカーはパラリンピック競技にはなっておらず、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで見ることはできない。しかし、日本障がい者サッカー連盟のサポートも受け、これからもさらに競技として成長し、認知されていくだろうということが、確かに感じられた大会となった。
■大会結果
【大会1日目結果】
Aグループ試合結果
広島・静岡 2-1 TSA FC
広島・静岡 0-7 九州
TSA FC 0-4 九州
Bグループ試合結果
関西 1-2 アウボラーダ
関西 3-0 千葉・北海道
アウボラーダ 1-1 千葉・北海道
【大会2日目結果】
準決勝1 九州 5-1 関西
準決勝2 広島・静岡 0-6 アウボラーダ
5位決定戦 TSA 1-1・PK1-3 千葉・北海道
3位決定戦 関西 3-0 広島・静岡
決勝戦 九州 1-1・PK4-1 アウボラーダ
【順位】
優勝:FC九州バイラオール
準優勝:FCアウボラーダ
3位:関西Sete Estrelas