名古屋――「積極性がある」と小倉監督も認める、左SB高橋がセンスを発揮したが……。
【名古屋|採点・寸評】
GK
16 武田洋平 5
風に苦しんだとはいえ、柏木のシュートを弾き切れず先制点を許すとリズムを狂わせてしまい、結局4失点を喫した。
DF
19 矢野貴章 4.5
持ち味であるオーバーラップは見せられず。梅崎にクロスを放たれた1点目、関根に振り切られた2点目、武藤につき切れなかった4点目など、ことごとく失点に絡んでしまった。
5 大武 峻 5
積極的に前に出てボールを奪おうとしたものの、かわされたり、空いたスペースを突かれたりしてしまった。横からの揺さぶりに脆さを見せていた。
2 竹内 彬 5
フィジカルの強さが武器であるはずだが、関根に当たり負けし、ラインズマンに抗議をする場面も……。常に相手の間合いでプレーさせられた。
24 高橋 諒 5.5
「積極性を出し、使えるようになってきた。追い込まれて簡単に蹴り出すようなプレーも見られなかった」と小倉監督が評価するように、センスは感じられた。今後求められるのは、しっかり耐えて流れを変えるようなプレーを発揮することか。
MF
6 古林将太 5.5 (72分OUT)
シモビッチのゴールにつなげるパスを放った。ただ、持ち前のスピードを活かしてサイドを崩す場面を作れず、ほとんど守備に追われまま途中交代に。
10 小川佳純 5 (77分OUT)
イ・スンヒの出場停止によりスタメンに抜擢。ボールの収めどころとなったものの、パスミスも目立って、流れを断ってしまう場面も散見された。62分には痛恨のミスパスから興梠の失点を招いた。
7 田口泰士 5.5
ポジショニングが決して悪くなかっただけに、むしろ“やられていた”印象を残してしまった。興梠には横の揺さぶりからマークを外されて、失点に結び付けられた。
11 永井謙佑 5
試合終盤にGK西川の頭上を襲ったロングシュートが唯一の見せ場だった。消えていた時間も長く、浦和守備陣が警戒していたスピードで“ぶち抜く”プレーも見せられなかった。
29 和泉竜司 5(66分OUT)
攻撃時はシモビッチの衛星役になる2トップ、守備時はトップ下に入る形で、よく動きながらボールを要求。しかし、13分に柏木の強烈なスライディングタックルを食らったあたりからプレーが萎縮。厳しい言い方になるが、試合に参加できていなかった。