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鳥栖の川井監督が追求する“究極のバランス”。リーダーの存在も重視。「子どものヤンチャな部分は持ち、時には誰かが親代わりに」

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年01月28日

日頃の練習や準備の結果に過ぎない

中盤でタフに戦える河原。絶対的なリーダーとしても期待したい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「なかなか目に見えづらい雰囲気とか流れ。そう言うところでチームが一体となって何を共有するかというところでは、メンタル面のリーダーシップと言いますか、誰が引っ張るかとか。そこが少し足りなかったかもしれない」

 つまり終盤で最低でも勝点1を確保しながら、抜け目なく決勝点を狙っていくべき流れで、中途半端なボールロストから、逆に失点を喫してしまうような試合が多い。川井監督も「昨シーズンのもほとんど1点差負けが多かった」と認める。

 ただ、スタートからゲームコントロールばかり意識していたら、チームとしてスケールダウンしてしまう部分もある。その意味で、川井監督は90分の中で、そうした接戦を勝点にできるリーダーの存在を重視している。

「大人になりすぎても、フットボールは面白くないものは面白くない。子どものヤンチャな部分は持ちながらも、時には誰かが親の代わりになる。そういう部分はリーダー的なものをもう1つ、このチームに植え付けられるようになればいい」

 守護神の朴一圭は引き続き頼りになる存在だが、やはりセンターバックの山﨑や中盤の河原、手塚康平といった中軸の選手たちが担う役割は大きい。攻撃的な選手の中では、長沼洋一や堀米勇輝だろう。
 
 逆に新戦力の中原やマルセロ・ヒアン、20歳の横山などは守備のタスクは精力的にこなしつつ、あまりバランスを気にせず、良い意味で川井監督の言う“ヤンチャな部分”を出していくべきだろう。

 現時点の戦力評価としては、“料理人”である川井監督や現場スタッフの仕事がうまく噛み合えば、十分に上位を目ざせる。ただし、客観的に見てライバルを圧倒できる戦力ではなく、スリリングな試合が多くなることは容易に想像できる。

 そこで勝負の際は局面、局面で出るが、90分の中で現象として現われるそれらは結局、日頃のトレーニングや準備の結果に過ぎない。その紙一重のところを自分たちの方に、どれだけ手繰り寄せることができるか。

 もちろんベースになる攻撃的なフットボールに期待しつつ、今年はラスト15分で出てくる勝負の際のところに、より注目していきたい。

取材・文●河治良幸

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