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鳥栖の川井監督が追求する“究極のバランス”。リーダーの存在も重視。「子どものヤンチャな部分は持ち、時には誰かが親代わりに」

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年01月28日

「ズタズタにやられたわけではない」

昨季は14位でフィニッシュ。ラスト15分の失点をいかに減らすか。接戦を勝ち切れるようになれば、上位進出も見えてくる。(C)SOCCER DIGEST

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 昨年の総得点は43で、J1で5位タイとそれほど悲観的な数字ではない。川井監督はそれを踏まえて「もっともっと取れる自信があります」と語るが、たとえば同じ43得点ながら5位でフィニッシュした鹿島アントラーズが34失点で、得失点差は+9だった。

 さらに言えば、3位のサンフレッチェ広島と浦和レッズはともに42得点だったが、失点は広島が28、浦和がJ1最少の27。一方の鳥栖は47だ。

 川井監督は「失点は多かったが、ズタズタにやられたわけではない。そこのバランスのところをしっかりと今シーズンは取っていきたい。ただ、バランスというのはあんまり好きじゃないんですけど、究極のバランスを取りたいなと思っています」と語る。

 つまりは失点を減らすために、チームのスタイルを守備的に振るというより、しっかりと相手陣内に攻め込む形を取りながら、中盤から後ろの選手たちがいかに良い準備で攻守の切り替わりに備えていけるかということになる。

 また横山が個人の課題に挙げたように、アタッカーであってもプレッシャーをかけに行くところの守備は持続的に高い強度が必要になるし、攻め込まれればプレスバックも必要になってくる。

 鳥栖というと、短い時間で密度の濃いトレーニングという傾向にあるが、26日の午前練習では1時間半にわたり、主に守備の共有を目的としたトレーニングを行なっていたのは印象的だった。
 
 攻撃も守備も戦術的にそこまで大きく変えることはなさそうだが、川井監督の言う“究極のバランス”のところを突き詰める作業が、開幕戦に向けたキーポイントになるだろう。

 その観点で見ると、チーム全体の半数ぐらいのインアウトが発生しているが、小野と岩崎、そして蔚山現代に移籍したDFファン・ソッコを除けば、主力が残っているのは大きい。

“ズタズタにやられたわけではない”と川井監督は主張したが、2年前からの課題だった残り15分の失点は減っておらず、それが結局は接戦で勝点を落とすことにつながった。

 前半と後半で分けると22失点、25失点と大きく崩れているわけではないが、オウンゴールで敗れた最終節の川崎フロンターレ戦、2-2の同点から終盤に決勝点を奪われた第28節のFC東京戦のように、ラスト15分の勝負でやられてしまうケースが多すぎるのだ。

 そのことを指摘すると、川井監督は「その通りです」と認めながら、そのラスト15分の失点が全体の3割以上を占める理由について「じゃあ運動量不足かというと、そうは捉えていない」と前置きしたうえで、見解を語ってくれた。

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