「生涯忘れられないゴールでした」
そしてこれまでが「つもり」だったことに気づいたのは、準決勝の筑波大戦だった。この試合、明治大は立ち上がりからかなりの劣勢を強いられ、スコアレスで前半を折り返したが、明治大が放ったシュートはゼロ。
この状況下で後半から投入された田中が、立ち上がりから相手の間で積極的にボールを引き出して、高い位置でタメを作ったことで流れは一変。58分にチームのファーストシュートであり、唯一のシュートとなった中村の先制弾を引き出した。
先制後は攻撃の起点としてだけではなく、4年間で磨き上げた強度の高い献身的な守備も存分に見せて、1-0の勝利に大きく貢献した。
「試合後にみんなの笑顔を見て、『こういうことなんだ』と心から理解できたんです。チームのために準備をして、サポートして、チャンスが来たら全力を尽くす。心の底からそう思ってやることで、結果として自分が躍動できることに繋がるんだと、本当に衝撃的な経験でした」
そして決勝でも前述した通り、筑波大と同様に途中出場し、チャンスを決めきれずに苦しむチームに流れをもたらし、ゴールも決めた。
この状況下で後半から投入された田中が、立ち上がりから相手の間で積極的にボールを引き出して、高い位置でタメを作ったことで流れは一変。58分にチームのファーストシュートであり、唯一のシュートとなった中村の先制弾を引き出した。
先制後は攻撃の起点としてだけではなく、4年間で磨き上げた強度の高い献身的な守備も存分に見せて、1-0の勝利に大きく貢献した。
「試合後にみんなの笑顔を見て、『こういうことなんだ』と心から理解できたんです。チームのために準備をして、サポートして、チャンスが来たら全力を尽くす。心の底からそう思ってやることで、結果として自分が躍動できることに繋がるんだと、本当に衝撃的な経験でした」
そして決勝でも前述した通り、筑波大と同様に途中出場し、チャンスを決めきれずに苦しむチームに流れをもたらし、ゴールも決めた。
「本当に決めた瞬間はもう泣きそうで、こんなの初めてでした。決め方、シュートはいつも通りのプレーだったのですが、入った瞬間の感動というか、もう生涯忘れられないゴールでした」
少し時間がかかってしまったかもしれないが、最後の最後で自分が明治大に進んだ本物の価値に気づくことができた。
「他の大学に行ったら気づけない大切なことに気づけたと思います。ずっと自分の中で会心の答えが出せずに苦しむ時もあったけど、最後の最後に答えが分かった。誰かのためにであったり、自分よりもチームを優先させたりして、率先して行動をするからこそ、巡り巡って、その先に自分を上手く発揮できる土台ができる。これからもこれを自分の選手として、人間としての土台にして、前に進んでいきたいです」
真っ直ぐに、ひたむきに。インカレ優勝、大学最後のゴールは、これからより浮き沈みが激しく、かつ生活がかかった厳しいプロの世界に飛び込む田中にとって、とてつもなく大きな転機となる。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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