「自分たちがやれることをやりたい」
興味深いのは4-2-3-1のシステムをほとんど変えていないこと。そのなかで、左右サイドハーフ、ボランチをこなすドゥドゥや、1トップと2列目の全ポジションをこなすジャーメインなど、複数ポジションで選手を起用したり、速攻と遅攻を織り交ぜたり、必要ならロングボールを使う。
特別な戦術を用いているわけではないが、選手の配置や距離感を整備するなど、まさに東京五輪代表をクラブチームで見ているようだった。
その“横内ジュビロ”にとって試練となったのが、10月7日にアイスタで行なわれた「静岡ダービー」だった。2位の磐田と3位の清水は勝点1差。試合はほぼ五分の内容で展開していたが、チアゴ・サンタナを起点とした相手の攻撃で、乾貴士にゴールを決められてしまったのだ。
最終的にシュート数では磐田が上回ったが、0-1で敗戦。決め手の差が出る結果となった。試合後にキャプテンの山田はこう語った。
「自動昇格に関しては他力にはなってしまいましたけど、プレッシャーをかけ続けるのは可能だと思いますし、最後まで何があるか分からないのがサッカーであり、昇格争いなので。いつも何かしらのドラマがあると思っている。まず自分たちがドラマというか、ストーリーを作るためにするべきことは4連勝だと思う」
ダービー後の4試合は3勝1分だった。引き分けた相手は東京ヴェルディ。清水に迫ると同時に、4位だった東京Vを引き離すチャンスを逃してしまったが、山田は「プレーオフを含めて自力で行けるので、まずは2連勝して、自力なら一番良いですし、そうじゃなくても3位でプレーオフに挑めるように、自分たちがやれることをやりたい」と語った。
特別な戦術を用いているわけではないが、選手の配置や距離感を整備するなど、まさに東京五輪代表をクラブチームで見ているようだった。
その“横内ジュビロ”にとって試練となったのが、10月7日にアイスタで行なわれた「静岡ダービー」だった。2位の磐田と3位の清水は勝点1差。試合はほぼ五分の内容で展開していたが、チアゴ・サンタナを起点とした相手の攻撃で、乾貴士にゴールを決められてしまったのだ。
最終的にシュート数では磐田が上回ったが、0-1で敗戦。決め手の差が出る結果となった。試合後にキャプテンの山田はこう語った。
「自動昇格に関しては他力にはなってしまいましたけど、プレッシャーをかけ続けるのは可能だと思いますし、最後まで何があるか分からないのがサッカーであり、昇格争いなので。いつも何かしらのドラマがあると思っている。まず自分たちがドラマというか、ストーリーを作るためにするべきことは4連勝だと思う」
ダービー後の4試合は3勝1分だった。引き分けた相手は東京ヴェルディ。清水に迫ると同時に、4位だった東京Vを引き離すチャンスを逃してしまったが、山田は「プレーオフを含めて自力で行けるので、まずは2連勝して、自力なら一番良いですし、そうじゃなくても3位でプレーオフに挑めるように、自分たちがやれることをやりたい」と語った。
横内監督も目の前の試合に集中することを前置きしながら「もちろん我々が勝っても、上のチームが勝つと自動昇格はありません。ただ、プレーオフというところで戦えるチャンスはある」と述べる。最終節の栃木SC戦も、まずは勝つことに集中する。
そのうえで、清水が勝って自分たちを上回っていたら、それは仕方ないというスタンス。長いシーズン、良いことも苦しいことも色々あったが、どんな状況でも、できるベストをみんなで尽くしていく。
それが最終節に凝縮される形で、自動昇格という結果になったのかもしれない。もう“タラレバ”の必要はないが、もし最終節の結果でプレーオフに回ることになったとしても、前向きな気持ちで臨んでいたのではないか。昇格が決まった今でも、そう思わせてくれる戦いぶりだった。
取材・文●河治良幸
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そのうえで、清水が勝って自分たちを上回っていたら、それは仕方ないというスタンス。長いシーズン、良いことも苦しいことも色々あったが、どんな状況でも、できるベストをみんなで尽くしていく。
それが最終節に凝縮される形で、自動昇格という結果になったのかもしれない。もう“タラレバ”の必要はないが、もし最終節の結果でプレーオフに回ることになったとしても、前向きな気持ちで臨んでいたのではないか。昇格が決まった今でも、そう思わせてくれる戦いぶりだった。
取材・文●河治良幸
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