注目プレーヤー「浅野や遠藤らリオ五輪世代が活躍できるか。大久保と宇佐美の得点王争いも興味深い」
■「J1リーグ・注目プレーヤー」
今季の注目は、なんと言ってもリオ五輪世代だ。彼らが所属クラブで活躍できるか。
例えば、昨季は途中出場が大半だった広島の浅野拓磨には、コンスタントに90分間プレーし、一定の結果を残してもらいたい。また、G大阪の井手口陽介には出場機会を増やし、浦和の遠藤航には定位置を確保してもらいたい。U-23代表の正GKである櫛引政敏も、新天地の鹿島で曽ケ端準からレギュラーの座を奪うぐらい存在感を放ってほしい。
さらに、リオ五輪アジア最終予選のメンバー外となった関根貴大(浦和)、鎌田大地(鳥栖)、野津田岳人(広島)、前田直輝(横浜)ら“落選組”は期するものがあるはず。悔しさをバネに、目に見える結果を残せるか。そしてリオ五輪後には、この世代から何人がA代表に駆け上がるかも注目したい。
それ以外の選手では、移籍組や助っ人の働きは気になるけれど、大きな期待を抱かせる選手は見当たらないというのが本音だよ。むしろ、中国リーグにゴロゴロ存在する、代表クラスのタレントのほうが気になるね。
ただ、得点王争いは興味深い。4年連続得点王に挑む川崎の大久保嘉人は、今季もコンスタントにゴールを決めそうな気配が漂う。個人タイトルを再び獲得するとなれば、その前人未到の功績に対して、特別賞を贈ってもいいね。
一方で、昨季の第1ステージにゴールを量産したG大阪の宇佐美貴史が、大久保にどこまで食らい付くか。成長期にある彼がもうひと皮むければ、ハイレベルな争いが見られるはずだ。
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