1-4の結果に驚きはない
アメリカ戦のパフォーマンスは決して褒められるものではない。自分たちの時間帯が前半にあったとはいえ、体格と身体能力で勝る相手に苦戦。「ゴールに向かってくる勢い、ボールを失わない気持ち。そういうのが伝わってくる感じがした」(三戸)。この言葉からも、今までにない感覚があったのだろう。
確かに積み上げてきた前線からの組織的な守備は通じ、戦術的な練度は日本に分があったかもしれない。だが、ボールを奪うことや攻守におけるゴール前の強さは相手が上。“サッカーの本質”の部分を含め、“個の能力”でアメリカに負けていた。
特にCB陣は、相手FWに対抗できるだけの力に物足りなさがあり、攻守で課題を露呈。木村はなかなかボールを運べず、身体のぶつけ合いでも後手に回った。チェイスもドイツで自信を深めていたものの、“繋ぎ”の部分で拙いプレーが頻発。後半開始から出場したCB西尾隆矢(C大阪)もビルドアップで成長の跡を見せたが、世界基準で考えれば、さらなるレベルアップが求められる内容だった。
ただ、1-4の結果に驚きはない。過去の欧州遠征でも、力の差を見せつけられても立て直してきたが、相手が後半にペースを落としたからであって、一歩間違えれば大差がついてもおかしくなかったからだ。
昨年9月のイタリア戦(1-1)や今年3月のベルギー戦(2-3)はまさにそう。前半に苦しんでも僅差のゲームに持ち込めたが、今までは最終的なスコアに隠されて問題が表面化していなかっただけなのだ。
確かに積み上げてきた前線からの組織的な守備は通じ、戦術的な練度は日本に分があったかもしれない。だが、ボールを奪うことや攻守におけるゴール前の強さは相手が上。“サッカーの本質”の部分を含め、“個の能力”でアメリカに負けていた。
特にCB陣は、相手FWに対抗できるだけの力に物足りなさがあり、攻守で課題を露呈。木村はなかなかボールを運べず、身体のぶつけ合いでも後手に回った。チェイスもドイツで自信を深めていたものの、“繋ぎ”の部分で拙いプレーが頻発。後半開始から出場したCB西尾隆矢(C大阪)もビルドアップで成長の跡を見せたが、世界基準で考えれば、さらなるレベルアップが求められる内容だった。
ただ、1-4の結果に驚きはない。過去の欧州遠征でも、力の差を見せつけられても立て直してきたが、相手が後半にペースを落としたからであって、一歩間違えれば大差がついてもおかしくなかったからだ。
昨年9月のイタリア戦(1-1)や今年3月のベルギー戦(2-3)はまさにそう。前半に苦しんでも僅差のゲームに持ち込めたが、今までは最終的なスコアに隠されて問題が表面化していなかっただけなのだ。
世界で戦うためには、まだまだ力不足。今遠征でも三戸が打開力の高さを示し、中央でもサイドでも機能することを証明すれば、細谷も身体の強さと攻守で賢さを見せて、上のステージで戦える可能性を感じさせたが、全体的には厳しい。自クラブでレギュラーの座を掴めていない選手が少なくなく、個の能力は圧倒的に足りていなかった。
今のままではパリ五輪でメダル獲得を目ざすのは難しい。だが、幸いにも最終予選までは時間はある。
「局面、局面での個人戦術や(荒れた)ピッチ状況など、いろんなエクスキューズはある。だけど、試合になった時に何が出るかというと自力の部分。そういうところは目を背けず、次に向けての良いレッスンにしようと選手に話した」
大岩剛監督の言葉は選手たちに響くのか。アメリカ戦は大岩ジャパン発足後では初の4失点となったが、この大敗を意味あるものにできるかは自分たち次第。良薬は口に苦し――。アメリカ戦の大敗を肝に免じ、前に進んでいくしかない。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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