「責任感も強まっています」
STVVのGKチームが分析・検証作業を重視していたことも、鈴木にとっての救いになった。指揮官筆頭にコーチングスタッフがガラリと変わった同クラブにあって、GKコーチのデニス・ルデル氏だけは残留した。
シュミット・ダニエルも昨季「ベルギー1部でトップのゴールキーパーチームを作ろうと日々、励まされ、切磋琢磨できる環境を作ってもらえたから、失点数を少なくできた」と語っていたほど、有能な指導者ということで、新加入GKにとって心強い存在なのは間違いないだろう。
「今のゴールキーパーコーチも、映像を使ってゲームの振り返りを個人的にしてくれます。最初の試合後も呼ばれて20~30分くらい話をしましたね。指摘された問題点は僕が考えたこととほぼ一致していたので、すぐに前向きにトレーニングに向かうことができました」
こうしたトライの結果、1週間後の9月3日のシャルルロワ戦は1-1のドロー、9月のインターナショナルマッチデーを挟んだ同17日のメヘレン戦では2-0の勝利を収めた。
同24日のヘンク戦は3-3と勝ち切れなかったが、鈴木は「試合に出続けられているというのは、本当にポジティブなこと。より結果を出さないといけないという責任感も強まっています」と話す。
シュミット・ダニエルも昨季「ベルギー1部でトップのゴールキーパーチームを作ろうと日々、励まされ、切磋琢磨できる環境を作ってもらえたから、失点数を少なくできた」と語っていたほど、有能な指導者ということで、新加入GKにとって心強い存在なのは間違いないだろう。
「今のゴールキーパーコーチも、映像を使ってゲームの振り返りを個人的にしてくれます。最初の試合後も呼ばれて20~30分くらい話をしましたね。指摘された問題点は僕が考えたこととほぼ一致していたので、すぐに前向きにトレーニングに向かうことができました」
こうしたトライの結果、1週間後の9月3日のシャルルロワ戦は1-1のドロー、9月のインターナショナルマッチデーを挟んだ同17日のメヘレン戦では2-0の勝利を収めた。
同24日のヘンク戦は3-3と勝ち切れなかったが、鈴木は「試合に出続けられているというのは、本当にポジティブなこと。より結果を出さないといけないという責任感も強まっています」と話す。
「先ほど言ったように、今のチームは最後尾からのビルドアップを重視していますが、まだまだ自分の中ではミスもある。それを減らして、質を高めていくことが必要だと思います。
それと同時に、自分の強みであるクロスへのアタックだったり、自分のキックからチャンスを作るってところをどんどん伸ばしていけば、さらに上のレベルに行けるかなという手応えも掴んでいます。
シュートストップや反応の部分は誰にも負けない自信があるし、それもベルギーで思い切りできているので、引き続き、試合の中で質を高めていければいいと思います」
最初こそ壁に直面したものの、潜在能力の高い21歳の日本人守護神は、確実にハードルを越え、本領を発揮しつつある。「日本サッカー界屈指の大器」と言われる若きGKが、異国でどこまで成長していくのか。それが非常に楽しみである。
※第1回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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それと同時に、自分の強みであるクロスへのアタックだったり、自分のキックからチャンスを作るってところをどんどん伸ばしていけば、さらに上のレベルに行けるかなという手応えも掴んでいます。
シュートストップや反応の部分は誰にも負けない自信があるし、それもベルギーで思い切りできているので、引き続き、試合の中で質を高めていければいいと思います」
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