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「俺は何をやってるんだ」伊藤涼太郎を奮起させた三笘らの活躍。水戸や新潟ではかけがえのない出会いも

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2023年09月24日

『やっぱりピッチの上で出せ』

新潟では松橋監督のもとで伸び伸びとプレー。持ち前の攻撃センスをいかんなく発揮し、抜群の存在感を放った。写真:鈴木颯太朗

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「松橋監督は本当に自分のプレースタイルに合うサッカーをしてくれたし、良い意味で自由を与えてくれました。僕自身は弱点を克服することも大事だと思いますけど、それ以上に自分の良さである攻撃面を伸ばすことが重要だと思っていた。

 それをプロになってからずっと諦めずにトライし続けてきたんです。そういった考え方や方向性を、松橋さんや新潟というクラブに認めてもらえて、良い部分を引き出してくれたからこそ、結果を出せたのかなと思います。

 松橋さんも元選手で、試合に出られない時期もあったみたいなんですけど、『悔しい気持ち、不完全燃焼感を本当にぶつけるのはピッチの上しかない』というのは僕にずっと言い続けてくれた。2022年のJ2で全試合に出してもらいましたけど、たまにスタメンから外れた時なんかは、ものすごく悔しかった。

『それを俺にぶつけるのもいいけど、やっぱりピッチの上で出せ』と言われたら闘志も湧いてくる。僕の様々な思いを受け止めてくれたことに心から感謝しています」
 
 こうして1年でJ1昇格を果たし、2023年のJ1では伊藤の真価を示すことができた。その活躍がSTVVの立石敬之CEOやトルステン・フィンク監督の目に留まり、長年の夢だった海外挑戦の権利を手に入れた。

 これでようやく三笘や旗手、前田ら同い年の選手と同じ土俵に立った伊藤。彼のようにスタートが遅かったとしても、25歳を過ぎて急成長を遂げていく選手は少なくない。

 同じベルギーから大きく羽ばたいた遠藤航(リバプール)、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)のような軌跡を辿ることも、決して夢ではないのである。

※第2回終了(全3回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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