ビールで乾杯の習慣も受け入れる

町野修斗(まちの・しゅうと)/99年9月30日生、三重県出身。履正社高→横浜→北九州→湘南→キール。最前線の基準点になれば、ゲームメイクにも関われる万能型FW。“忍者ポーズ”のゴールパフォはドイツでも浸透中。写真:元川悦子
「3年後は27歳。やっぱり日本を代表するストライカーになっていたいですね。
僕が今までワールドカップで見てきた大迫(勇也=神戸)さんや岡崎慎司(シント=トロイデン)さんは、そういう存在でした。大迫さんのことは『何でそんなにデカい相手を抑えながら前に進めるんだろう』と思いながら見てましたし、岡崎さんは常に『大和魂』を感じさせてくれた。泥臭くて、心を動かされるようなプレースタイルで、ゴールを決めるだけで感動させてもらいました。
僕はあまり感情や貪欲さが出ないタイプなんですけど、もっと高いレベルでやってみないと分からない。自分を信じて前進を続けていきたいです」
僕が今までワールドカップで見てきた大迫(勇也=神戸)さんや岡崎慎司(シント=トロイデン)さんは、そういう存在でした。大迫さんのことは『何でそんなにデカい相手を抑えながら前に進めるんだろう』と思いながら見てましたし、岡崎さんは常に『大和魂』を感じさせてくれた。泥臭くて、心を動かされるようなプレースタイルで、ゴールを決めるだけで感動させてもらいました。
僕はあまり感情や貪欲さが出ないタイプなんですけど、もっと高いレベルでやってみないと分からない。自分を信じて前進を続けていきたいです」
目を輝かせる町野は、新天地に赴いてからは連日、フィジカルトレーニングに取り組み、屈強な肉体を作り上げる取り組みも続けている。Jリーグ時代は何事も自然体でやっていたが、外に出れば変えなければいけない部分もある。
大の米好きで、日本にいた頃はほとんど食べなかったパンを食べ、クーラーのない部屋で生活し、試合に勝ったあとはビールで乾杯する習慣を何とか受け入れようとするなど、今は異文化にも溶け込みつつ、自分を高めている。
そういった努力がいつか必ず成果となって表われる時が来るはず。町野修斗というスケールの大きな日本人FWが全盛期を迎えるのは、まだまだ先。際限ないポテンシャルを秘めた男がどこまで高い領域にたどり着くのか。それを楽しみにしつつ、今後の動向を興味深く見守りたい。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
90%以上のマッチ率。なぜ町野修斗は新天地でいち早く対応できたのか? 確固たるデータに裏打ちされたキール移籍
北九州→湘南→代表→W杯、そして欧州挑戦。わずか4年半で劇的な進化を遂げた町野修斗。大きな転機となったアメリカ戦
代表招集外も今は気にしない。北ドイツの地で“ニンジャ”町野修斗は成長を続けている【現地発】
大の米好きで、日本にいた頃はほとんど食べなかったパンを食べ、クーラーのない部屋で生活し、試合に勝ったあとはビールで乾杯する習慣を何とか受け入れようとするなど、今は異文化にも溶け込みつつ、自分を高めている。
そういった努力がいつか必ず成果となって表われる時が来るはず。町野修斗というスケールの大きな日本人FWが全盛期を迎えるのは、まだまだ先。際限ないポテンシャルを秘めた男がどこまで高い領域にたどり着くのか。それを楽しみにしつつ、今後の動向を興味深く見守りたい。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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