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北九州→湘南→代表→W杯、そして欧州挑戦。わずか4年半で劇的な進化を遂げた町野修斗。大きな転機となったアメリカ戦

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2023年09月17日

力不足を痛感したマリノス時代

ドイツ2部で研鑽を積む町野。さらに逞しくなった印象だ。写真:元川悦子

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 2022年カタール・ワールドカップに出場する日本代表に追加招集され、今年7月にはドイツ2部のホルシュタイン・キールに赴いた町野修斗。彼がJ3のギラヴァンツ北九州から這い上がってきた選手だというのは広く知られている。

 カタールW杯の日本代表メンバーに目を向けると、ロアッソ熊本や松本山雅FCでプレーしたシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、松本や水戸ホーリーホックで実績を積み上げた前田大然(セルティック)のように、J2経験者は何人かいるが、J3に身を投じ、数年後にW杯メンバーまで成り上がったのは、まさに稀有な例。この叩き上げのキャリアを町野は誇りに感じているようだ。
 
「履正社高校の時、(横浜F・)マリノスから誘ってもらって、名前のある名門クラブに入れたのは嬉しかった。だけど、試合に出られる可能性は高くなかった。実際、マリノス時代は力不足を感じる日々で、外に出るしか選択肢がなかったですね。

 J3の北九州に行く話が浮上した時には、『僕を欲しがってくれるチームがあるなら幸せだな』と思ってすぐに決断しました。

 2019年のメンバーは、髙橋大悟(町田)やディサロ(燦シルヴァーノ=湘南)君、鈴木国友君(松本)、福森健太君(栃木)、國分伸太郎君(山形)、加藤弘堅君(長野)といった良い選手が揃っていて、みんな試合に出ることに飢えていました。僕自身も高いモチベーションを持てたし、すごく楽しかった。仲間に活かしてもらえて、8ゴールを取ってJ2昇格に貢献できました。翌2020年も主力の大半が残ってJ2に挑みましたけど、僕自身も7得点という結果を残せた。あの2シーズンで自信を取り戻すことができました。

 もともと中学(FCアヴェニーダソル)や高校の頃から、関わった人たちに『日本代表だったり、J1でバリバリ活躍してくれないと困る』と言われてきたし、『お前には素質がある』という評価ももらっていました。正直、自分の中ではピンと来てなかったけど、自信だけはどこかにあった。だからこそ、『自分には伸びしろがあるんだから、試合にさえ出れば、どんどん上向きになっていく』という感覚を持っていた。それを具現化できたのが北九州だったのかな。僕にとっての最大の転機ですね」と、町野は小林伸二監督のもとで懸命に成り上がろうとした貴重な2年間に改めて思いを馳せた。

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