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大きなポテンシャルを秘めた関西学院大のFW渡邉颯太。“自分らしさとは何か”の壁にぶち当たった昨年、その先に見えてきたのは…

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年05月29日

「最後までピッチにいたかった」

 さらにポストプレーも上手さと力強さが増していた。5分にロングボールを右サイドでDFを背負いながら収めて、素早く倍井へ展開してオープニングシュートに繋げた。10分には、相手のプロ注目の左SBである西矢慎平を背負って右サイドでボールを収めると、鋭い反転で前を向いて強引な突破を図り、西矢からファールを受けた。これで得たFKから先制点が生まれると、12分にも西矢を背負ってボールキープをして反転から再びファールを受けた。

 19分には鋭い裏への抜け出しを見せてゴールに迫るなど、立ち上がりから相手DFを苦しめた。37分にもポストプレーで連続攻撃に導くと、44分にもカウンターの中継点となった。1-1で迎えた後半は、前半よりもゴール前に飛び込む回数を増やし、2試合連続ゴールを貪欲に狙った。61分には右からのクロスに抜群のバネを駆使して飛び込み、頭で合わせるが、これはGKの正面を突いた。
 
 70分に渡邉は足をつってしまい、プレー続行ができず。そのまま交代を告げられてしまった。復帰3戦目と急な暑さでコンディションが万全ではなかったのを考えると、仕方がなかった。

 代わって投入されたFW望月想空がシュートの上手さを発揮して、2ゴールを叩き込み、チームを勝利に導いた。望月の勝負強いプレーが素晴らしかったのは間違いないが、同時に渡邉が70分間をかけて相手に与え続けたダメージの蓄積も大きな勝因であるのは間違いなかった。実際に後半途中から相手の足は止まりだし、残り20分は関西学院大が押し込む展開となった。

「最後までピッチにいたかった。結果を残したかった。本当に悔しいですが、この試合で出た課題、良かった点をしっかりと洗い出して次の試合につなげていきたいと思います」

 渡邉にとっては不本意な試合だったかもしれない。だが、昨年1年間の積み上げは着実に成果として表われてきている。大きなポテンシャルを秘めたストライカーが本物になっていくストーリーを実現させるために、渡邉はどんなことがあっても歩みを止めない。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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