自分なりのストライカー像を磨いた末に…
危機感を覚悟に変えた渡邉は、昨年1年間をかけて、自分のプレーで見つめ直してきたことを徹底的に整理した。
木村のような前線からのハイプレスと、前への推進力。山田のような安定感とゴール前での勝負強さ。これまではどちらかというと最前線でディフェンスラインと駆け引きをしながらチャンスを伺うプレースタイルだったが、「もっと意図的に落ちてボールを受けたり、味方のベクトルを前に向かせるようなボールの受け方をしたりして、自分を経由して攻撃が活性化させられるようなプレーをもっとしようと思った」と、前線での動き方に修正を加えた。
前線でスペースを探しながら、相手DFを牽制する動きを続け、自分がボールを受けたいポイントを作り出す。これまで苦手としていた、落ちてからのボールの受け方も自主トレを徹底して行ない、犠牲心を持ったプレーをしながらも、最後は自分が仕留める姿勢を持ち続けるという渡邉なりのストライカー像を磨いていった。
本当の意味での『背水の陣』となった今季、シーズン開幕前に足を負傷し、開幕戦に間に合わないなど、いきなりのアクシデントに見舞われてしまったが、覚悟を決めていた渡邉の中に、昨年の自分を苦しめた焦燥感はなかった。
「しっかりと治してピッチに戻れば、絶対に結果を出せる。この3年間、何もやってきていないことはないと自信を持っているからこそ、いかに復帰した時に良いパフォーマンスを出せるかに意識を向けています」
木村のような前線からのハイプレスと、前への推進力。山田のような安定感とゴール前での勝負強さ。これまではどちらかというと最前線でディフェンスラインと駆け引きをしながらチャンスを伺うプレースタイルだったが、「もっと意図的に落ちてボールを受けたり、味方のベクトルを前に向かせるようなボールの受け方をしたりして、自分を経由して攻撃が活性化させられるようなプレーをもっとしようと思った」と、前線での動き方に修正を加えた。
前線でスペースを探しながら、相手DFを牽制する動きを続け、自分がボールを受けたいポイントを作り出す。これまで苦手としていた、落ちてからのボールの受け方も自主トレを徹底して行ない、犠牲心を持ったプレーをしながらも、最後は自分が仕留める姿勢を持ち続けるという渡邉なりのストライカー像を磨いていった。
本当の意味での『背水の陣』となった今季、シーズン開幕前に足を負傷し、開幕戦に間に合わないなど、いきなりのアクシデントに見舞われてしまったが、覚悟を決めていた渡邉の中に、昨年の自分を苦しめた焦燥感はなかった。
「しっかりと治してピッチに戻れば、絶対に結果を出せる。この3年間、何もやってきていないことはないと自信を持っているからこそ、いかに復帰した時に良いパフォーマンスを出せるかに意識を向けています」
そして5月13日の第5節・大阪学院大戦で今季初のベンチ入りを果たし、0-2で迎えた後半頭から投入されると、一矢報いるMF倍井謙(名古屋内定)のゴールをアシスト。さらに、第6節・関西福祉大戦で初スタメンを飾ると、20分にDF2枚を変化のつけたランニングで完全に振り切って、DF濃野公人の右からのクロスをスライディングで押し込んで貴重な同点弾を挙げた。
そして2試合連続スタメンとなった京都産業大戦は、高校時代に何度も躍動を見せた滋賀県高校サッカー界の聖地・皇子山総合運動公園陸上競技場で開催。慣れ親しんだ場所で渡邉は、立ち上がりから質の高い前線からのプレスを発揮し、何度も相手DFを追い込んだ。
彼のプレーを今季初めて見たが、前線からのプレスの質のクオリティが格段に上がっているのに驚いた。ただ無闇に突っ込むのではなく、プレスに行く前に、後ろの状況を確認し、ボールホルダーに真正面から向かっていくのではなく、あえて角度を作り出すことで相手の死角から飛び込んだり、プレー判断を限定させながら寄せていく。パスで逃げられても、次のパスコースが分かっているため2度追い、3度追いでも質が落ちない。
苦し紛れで蹴ったボールを味方が拾って、ボールポゼッションをするなど、前半からチームのリズムメーカーとしての役割を果たしていた。
そして2試合連続スタメンとなった京都産業大戦は、高校時代に何度も躍動を見せた滋賀県高校サッカー界の聖地・皇子山総合運動公園陸上競技場で開催。慣れ親しんだ場所で渡邉は、立ち上がりから質の高い前線からのプレスを発揮し、何度も相手DFを追い込んだ。
彼のプレーを今季初めて見たが、前線からのプレスの質のクオリティが格段に上がっているのに驚いた。ただ無闇に突っ込むのではなく、プレスに行く前に、後ろの状況を確認し、ボールホルダーに真正面から向かっていくのではなく、あえて角度を作り出すことで相手の死角から飛び込んだり、プレー判断を限定させながら寄せていく。パスで逃げられても、次のパスコースが分かっているため2度追い、3度追いでも質が落ちない。
苦し紛れで蹴ったボールを味方が拾って、ボールポゼッションをするなど、前半からチームのリズムメーカーとしての役割を果たしていた。