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トップ下起用で名古屋内定MF倍井謙の意識変化に拍車。効果的なドリブルの使い分けで新たな付加価値を生み出す

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年05月29日

スタメンの11人中6人が年下

関西学院大で10番を背負う倍井。今季は名古屋の特別指定でプロデビュー済みだ。写真:安藤隆人

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 ルヴァンカップのグループステージ第5節・ヴィッセル神戸戦で、来季からの名古屋加入が内定している関西学院大4年の22歳MF倍井謙がプロデビューを飾った。

 名古屋の下部組織出身である倍井にとって、豊田スタジアムで慣れ親しんだユニホームを着てピッチに立てたことは大きな瞬間であり、喜びもひとしおだったのは想像に難しくない。だが、感慨に浸ることができたのは一瞬で、彼は強烈な危機感を抱いて大学に戻ってきた。

「内定した若い選手と言えど、あのメンバーの中では年齢的には中間より上。第一歩を踏めたことは大きいですが、それ以上にやはり即戦力になっていかないといけないと思いました」

 この試合、CBには20歳の吉田温紀、17歳の長田涼平、左右のウイングバックには19歳の甲田英將と18歳の鈴木陽人、倍井とインサイドハーフでコンビを組んだ豊田晃大は20歳。2トップには17歳ですでにリーグデビューを果たしている貴田遼河、そして同じ内定選手で同い年の榊原杏太(立正大)と、ピッチ上にいるスタメンの11人中6人が年下で、しかも下部組織の後輩という状況だった。

「自分より若い選手がきちんと自分の持ち味を出していたし、なかでも貴田選手はものすごいインパクトを与えている。じゃあ僕は何を持ってインパクトを与えられるのか。そう考えた時に武器はドリブルだけど、その使い方をもっと広げないと即戦力にはなれない。それに来年はもうパリ五輪があると考えると、僕には余裕を持っている時間がないんです」

 今年に入って倍井は新たなるチャレンジをしている。それがまさにドリブルの使い分けだ。
 
 昨年まではサイドからの突破、特にカットインをしたがる傾向があり、中央にスペースがある状況でもサイドに開いてボールを受けに行ってしまったり、周りが動き出しているのにそのままドリブルで時間をかけてしまったりと、プレーが若干パターン化してしまう兆候があった。

 それでも複数人をかわしていく突破力は能力の凄まじさを表わしているが、劣勢に立たされた時や、テンポを変えたい時には単調になってしまう危険性を秘めていた。

 それに対し、本人も「好きなところで受けて、仕掛けて突破というスタイルは行き詰まりを感じていた」と徐々に自覚し始めていた。

「どうすればいいかと考えた時に、仕掛けるドリブルと運ぶドリブルを使い分けていくべきだし、シンプルに行くところは周りを使って、リターンを受けてフィニッシュなど、前への推進力を出す方法を複数考えるべきだと思った」

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