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京都のスリナム代表GKヴァルネル・ハーンの知られざるキャリア。16歳で名門アヤックスに入団も居場所を失い、スウェーデンでは受け入れ難い現実も…

カテゴリ:Jリーグ

鈴木肇

2023年05月21日

広島と福岡でプレーしたサロモンソンが語るハーンの素顔

A代表は父の母国であるスリナムを選んだ。(C)Getty Images

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 オランダで研鑽を積み、スウェーデンリーグ屈指の守護神と謳われたハーン。どのようなプレースタイルの持ち主なのか。ハーンは自身の特徴についてこう述べている。

「足下の技術がある。その点に関してはオランダ人っぽいかもね。1対1に強く、クロスの処理も得意だ。長めのボールを蹴ることもあるけど、守備を統率するのも好きだ」

 足技に関してはヨーテボリ時代にも高く評価されていた。ハーンはアヤックス時代に「魅力的なサッカーは最終ラインから始まる」という考えを学んで実践してきたそうだ。ボールを正確に扱う能力はその時に培ったのだろう。

 また、積極的にビルドアップに関与するだけでなく、正確無比のフィードでカウンターの起点にもなる。前任者の上福元直人と同じタイプと言えるだろう。
 ハーンを語る上で欠かせない要素がもうひとつある。ヨガだ。

 近年、モハメド・サラーやロベルト・レバンドフスキなど、トレーニングにヨガを取り入れている選手は少なくない。ハーンもそのひとりで、ヨガの講師をしている妻マリットさんの影響でヨガに取り組んでおり、「妻の影響もあってヨガは好きだ。ヨガのおかげで選手として成長できる」と語っている。

 昨シーズンまでヨーテボリでGKコーチを務めていたステファン・レムネールは、ハーンについて「身体能力が著しく高いGK。しなやかで無駄のない動きと規格外のプレーを併せ持つ」と評価していた。ヨガがGKとしてのハーンを形成していることは間違いない。

 ここまでハ―ンのキャリアを振り返ってきたが、ここで彼の内面に付いても触れておきたい。筆者は、ハーンを知る人物に連絡を取った。かつてサンフレッチェ広島とアビスパ福岡に在籍したエミル・サロモンソンだ。現在はヨーテボリに在籍するサロモンソンは、昨シーズンを共に過ごしたハーンについてこう述べている。どうやら、陽気で茶目っ気のあるキャラクターの持ち主のようだ。

「ヴァルネルはいつもよくしてもらったよ。僕はヨーテボリから1時間かかる場所に住んでいるんだけど、外で夕食をともにしたことがあった。あのときは寿司を食べたよ。翌朝はチームの練習があったんだけど、ハーンは僕を泊めてくれてね。おかげで、あの日は車で家に帰らずにすんだよ。それに、ハーンは四六時中冗談ばかり言っている。僕のことを『ジャパニーズ・ネイマール』と呼んでいるんだ(笑)」
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