第2戦に向けて確かな手応え
印象的だったのは、第1戦を落としたものの、菅原にもチーム全体にも悲壮感がなかったこと。試合後、時折笑顔を見せながらオランダメディアの取材に応じるAZの選手の姿もあった。菅原は、第1戦の位置づけを次のように話す。
「1点差で終えたのは、僕たち全員がポジティブに捉えている。試合内容を見ても、改善するところはありますけど、そこがはっきりしてる。しっかり突き詰めていけば、ホームで自分たちのサッカーができる感覚はある。ホームだったら全然ひっくり返せる自信もある」
そのせいだろう。第1戦を終えた菅原から伝わってきたのは、溢れるばかりの充実感だった。第2戦に向け「次の試合に勝って、決勝に行きたい」と気を引き締めながらも、「こういうレベルの高い相手とやれて、僕自身すごく楽しかった。楽しい90分だったし、やっぱりこういう舞台に行きたいと思いますね」と目を輝かせた。
会場となったウェストハムの本拠地、ロンドン・スタジアムの雰囲気について尋ねた時も、菅原の様子は一緒だった。22歳の若きサムライは「(攻勢なのが)ウェストハムでもAZでもない時に、あのような大合唱をされると、なんか変に僕らのペースが乱されている感覚があった。凄いなと思いました。ウェストハムのサポーターが審判を煽っていたのも、プレミアっぽいなと。芝生も綺麗。オランダでは、あんな綺麗な芝生は滅多にないので。世界最高のリーグである理由が分かった」としみじみと語っていた。
そこで、ひとつ質問してみた。チームメイトのMFヨルディ・クラーシに、プレミアリーグ在籍時代について話を聞いたことがあるか、と──。AZの31歳セントラルMFは、2015~17年にサウサンプトンでプレーし、吉田麻也(現シャルケ)と共闘した経験がある。菅原は、クラーシとのやり取りを次のように明かした。
「1点差で終えたのは、僕たち全員がポジティブに捉えている。試合内容を見ても、改善するところはありますけど、そこがはっきりしてる。しっかり突き詰めていけば、ホームで自分たちのサッカーができる感覚はある。ホームだったら全然ひっくり返せる自信もある」
そのせいだろう。第1戦を終えた菅原から伝わってきたのは、溢れるばかりの充実感だった。第2戦に向け「次の試合に勝って、決勝に行きたい」と気を引き締めながらも、「こういうレベルの高い相手とやれて、僕自身すごく楽しかった。楽しい90分だったし、やっぱりこういう舞台に行きたいと思いますね」と目を輝かせた。
会場となったウェストハムの本拠地、ロンドン・スタジアムの雰囲気について尋ねた時も、菅原の様子は一緒だった。22歳の若きサムライは「(攻勢なのが)ウェストハムでもAZでもない時に、あのような大合唱をされると、なんか変に僕らのペースが乱されている感覚があった。凄いなと思いました。ウェストハムのサポーターが審判を煽っていたのも、プレミアっぽいなと。芝生も綺麗。オランダでは、あんな綺麗な芝生は滅多にないので。世界最高のリーグである理由が分かった」としみじみと語っていた。
そこで、ひとつ質問してみた。チームメイトのMFヨルディ・クラーシに、プレミアリーグ在籍時代について話を聞いたことがあるか、と──。AZの31歳セントラルMFは、2015~17年にサウサンプトンでプレーし、吉田麻也(現シャルケ)と共闘した経験がある。菅原は、クラーシとのやり取りを次のように明かした。
「彼は『プレミアは全てが違う』と言いますね。ピッチ内のレベル、個人の質だけでなく、サポーターやスタジアム、施設の全てが違う。『行けば、全てが最高と言われる理由が分かる』と聞いています。
『言葉で言うのは簡単だが、あそこには行ってみないと分からないものがある』と言っていて。プレミアリーグでは毎週、凄い選手とやるわけじゃないですか。だから『緊張感がある。毎試合気が抜けない。1シーズンやり抜くだけでも相当タフだよ』と。
そういう話を聞いてると、自分もチャレンジしたくなる。サッカーをやっているからには、最高の舞台を目ざすのは選手として使命だと思うし、僕の目標でもある。彼の話に刺激を受けていますね」
ウェストハムとの第1戦を落としたのは、たしかに悔しい。だが、ホームでの第2戦に向けて手応えも感じた。
その第1戦ではベンラーマとのマッチアップを「楽しかった」と振り返り、ウェストハムのプレーに「120%の力を出さないと止められない」と舌を巻いた。こうした経験の全てが、菅原にとって成長の糧になっている。
そして急成長を遂げている22歳の日本代表が目ざすのは、クラブ史上初となる欧州カップ戦のタイトルだ。常に高みを目ざす菅原は、まずは決勝進出を果たすために第2戦で全力を尽くすと誓った。
取材・文●田嶋コウスケ
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
『言葉で言うのは簡単だが、あそこには行ってみないと分からないものがある』と言っていて。プレミアリーグでは毎週、凄い選手とやるわけじゃないですか。だから『緊張感がある。毎試合気が抜けない。1シーズンやり抜くだけでも相当タフだよ』と。
そういう話を聞いてると、自分もチャレンジしたくなる。サッカーをやっているからには、最高の舞台を目ざすのは選手として使命だと思うし、僕の目標でもある。彼の話に刺激を受けていますね」
ウェストハムとの第1戦を落としたのは、たしかに悔しい。だが、ホームでの第2戦に向けて手応えも感じた。
その第1戦ではベンラーマとのマッチアップを「楽しかった」と振り返り、ウェストハムのプレーに「120%の力を出さないと止められない」と舌を巻いた。こうした経験の全てが、菅原にとって成長の糧になっている。
そして急成長を遂げている22歳の日本代表が目ざすのは、クラブ史上初となる欧州カップ戦のタイトルだ。常に高みを目ざす菅原は、まずは決勝進出を果たすために第2戦で全力を尽くすと誓った。
取材・文●田嶋コウスケ
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