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“弾丸1トップ”前田大然は、三笘薫の映像もチェック!「どうしてやらないんだ」恩人の助言で開眼、ドリブルでも魅せる男に【現地発】

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2023年02月10日

森保Jでの可能性も広がる

最前線に加え、左サイドでも計算できれば、代表でもより重要な戦力になるはずだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 松本、水戸、マリティモ、横浜。前田が辿ってきたプロキャリアの中で、ここまで突破を求められたケースは皆無に等しかった。だからこそ、探求心を持って世界トップ選手を分析したり、フィードバックするようなこともあまり積極的にはしなかったのだろう。

 しかしながら、キューウェルという目のつけ所の異なる指導者の出現によって、前田は自分自身の新たな一面に気づき、その才能を懸命に開花させようと努力するようになった。もちろんW杯という世界最高峰の大舞台に立ったことも大きいが、こうした貴重な出会いと経験が、25歳になった彼を確実に変えようとしているのは間違いない。
 
「サッカーをすごく考えるようになったのは確かです。ワールドカップに一度出て、『また出たい』という気持ちも強くなった。だから、自然とサッカーのことを知りたいって気持ちが湧いてきたのかなと思います。

 ここからまだまだシーズンは続きますけど、今はアシストとゴールが両方とも6ずつくらいなので、どっちも二桁に引き上げたいですね。これまでの自分はゴールを二桁取ったとしても、アシストが全然ない選手でしたけど、どっちもできれば、アタッカーとしての幅も広がる。いろんな仕事ができる選手になれるように1日1日、1試合1試合を大事にしていきたいです」

 セルティックのリーグ戦は残り8試合。その間に着実に数字を上積みできれば、本人の理想とする領域に到達できるはず。それによって新たな前田大然像をより多くの人々に印象づけることができるし、日本代表の森保一監督もこれまでとは異なる起用法を考えるだろう。そういう意味でも今後が非常に楽しみだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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