セルティックの古橋亨梧は今季もゴールを量産し、スコットランドリーグの得点王争いトップに立っている。だが、貢献は得点だけにとどまらない。その姿勢が、チームに称賛されている。

　地元メディア『footballscotland』によると、クラブOBで現在はコーチのジョン・ケネディが『Celtic TV』で「素晴らしい選手だ。最初に来た時からそれが分かった」と、古橋に賛辞を寄せた。

「うまくいかないときでも、彼のプレーが変わることはない。そこが素晴らしいんだ。ストライカーはゴールがしばらく決まらず、調子を落とすと、それを狙いにいこうとすることがある。キョウゴはずっと同じプランでこだわるんだ。まず何よりもチームのための仕事をする。本当にハードにプレスをかけ、相手ディフェンダーたちをすごいプレッシャーにさらして、ずっと動き続けるんだ。すごいよ」
 

　昨シーズンの後半戦はケガで長期離脱を強いられた古橋だが、今季は幸いにもケガの問題なく、コンスタントに得点を挙げ続けている。２年目となり、チームとの連係にも磨きがかかっているようだ。

　ケネディは「みんな今では彼のプレーが分かっている。それがチームの進化だ。一緒にプレーするほど、お互いのことを理解している。毎日一緒に練習しているからね」と話した。

「あまり時間をかけて考える必要がないんだ。どうなるかが分かっているからだよ。彼がどこに行くかが分かっているから、半分見もせずにボールを繰り出すことができる」

　だが、チームが古橋を信頼するのは、そのプレーだけが理由ではないだろう。ケネディは古橋を「練習ぶりやプロ意識がトップ」「非常に謙虚な男」と評している。

「彼はファンがチームや自分にもたらすものに感謝をする。ファンの前で得点を挙げることですごく気持ちを高ぶらせる。試合後に観客のところへ向かう」

「練習場ではとても静かだ。とにかくみんなと同じくハードワークして、自分のやるべきことに取り組む。それは彼がそういう性格だと物語っている」

チームやファンと良好な関係を築き、結果を出し続けている古橋。現在公式戦で22得点というゴール数をどこまで伸ばすことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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