【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「難局を変えるには“奇跡”が必要だ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2015年11月18日

1月には新たなライバルが加入する可能性が高い。

練習参加中のボアテング(右)は、10月21日の親善試合でもプレー。来年1月にはミランと正式契約を結ぶ可能性が高そうだ。(C)Getty Images

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 もちろん、サッカーの世界には大方の予想を覆す出来事が常に起こりうる。スタメンの座を勝ち取り、そこでハイパフォーマンスを見せ、さらにゴールでも決めれば、状況が一変する可能性は十分にある。
 
 ただ、そのためにはなにか特別なキッカケが必要だ。そして今のところ、それを掴める兆候はない。それどころか、逆風が吹き荒れている。
 
 例えば、本田が日本代表合宿中に漏らした「ミランではベンチが長すぎる。こんなことは初めてだ」という発言。1か月前のものより辛辣ではないが、それでもミハイロビッチのお気に召さないコメントなのは確かだ。
 
 また、来年1月には新たなライバルが加わる可能性が高い。シャルケ首脳陣と揉めて戦力外扱いのケビン=プリンス・ボアテングは現在、特別許可を得てミラネッロ(ミランの練習場)でトレーニングに参加している。
 
 13年夏に一度は退団したこのガーナ代表MFは、オーナーであるシルビオ・ベルルスコーニのお気に入りだ。ミハイロビッチが加入にゴーサインを出せば、1月には選手登録されるだろう。
 
 中盤より前ならばポジションを選ばないボアテングは、本田にとって右ウイングとトップ下の強力なライバルになる。
 
 本田のミランにおける未来を良い方向に変えるには、少なくとも年内中に何か“特別なこと”、つまりは“奇跡”がなければ難しい。現状ではそう言わざるをえない。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
 

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