【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「難局を変えるには“奇跡”が必要だ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2015年11月18日

日本代表には「自分の居場所」があるが…。

ミランでは7試合連続でベンチスタート中の本田。11月21日のユベントス戦もスタメン落ちが有力視される。(C)Alberto LINGRIA

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 日本代表があって本当に良かった――。
 
 本田圭佑のことを語るうえで、我々イタリア人記者は何度この言葉を繰り返してきただろうか。
 
 サムライブルーのユニホームを着ると本田の足は再び活力を取り戻し、彼らしいパフォーマンスを披露する。
 
 それは、日本を背負っているという責任感だけからではないだろう。本田は日本代表の押しも押されもせぬリーダーであり、絶対不可欠な選手だ。つまり「自分の居場所」があるのだ。これは選手にとって非常に大きなファクターである。
 
 代表チームの一員として過ごしたこの10日間は、イタリアでの苦境を忘れられるとまでは言えないまでも、リフレッシュはできたはずだ。
 
 ただ、ミランでの本田の状況は、いつになく悪化している。以前は挽回の余地があったが、現在はチャンスさえも手に入れるのが難しい。
 
 外から見ていても、本田とシニシャ・ミハイロビッチ監督の間に大きな溝ができてしまったのは明らかだ。それも、かなり短期間のうちに。
 
 本田を待ち受けているのは、いわば袋小路である。ミハイロビッチという監督は、自分の仕事に口出しされるのを嫌がるタイプだ。だから、本田の例の爆弾発言は、彼にとって簡単に受け流せるものではなかった。
 
 多くのメディアやサポーターは、本田の発言に最も気を悪くしているのがクラブだと思っている。本田が聖域であるチーム方針に口出ししたから、ミランは怒っているのだと。
 
 しかし、本田への処分を公にしていない通り、ミランはできるだけ内密に、穏便にすべてを処理したがっている。
 

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