【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「難局を変えるには“奇跡”が必要だ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2015年11月18日

本田が望めば来夏には移籍が成立するだろう。

ミハイロビッチは首脳陣の現場介入を嫌うタイプで、選手の采配に関する口出しなど言語道断。本田の爆弾発言はマイナスにしか働いていない。(C)Alberto LINGRIA

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 しかし、ミハイロビッチは違う。11月6日の会見で語った言葉は、かなり手厳しかった。
 
「もし不満があって出て行きたいなら、出ていけばいい。本田にはプレーするチャンスがあったと思う。出場機会が少ないからといって、私を非難するのは全くのお門違いだ。非難するなら自分をすべきだ」
 
 そう、ミハイロビッチは本田の爆弾発言を許していないのだ。実際、その後の本田は、5試合連続で試合終了間際に顔見せ程度の出場に留まっている。
 
 アレッシオ・チェルチに右ウイングのポジション争いで敗れたのは、そもそもは絶対的なパフォーマンスが原因だった。現在のチェルチと本田を比べれば、前者がスタメン起用されるのは当然だ。
 
 しかし、2分、1分、5分、9分、18分(ロスタイムを除く)しか出場時間を与えられなかったここ5試合を見るにつれ、私の考えも徐々に変わってきた。
 
 ここ最近の起用法は、パフォーマンスの評価はもちろん、ミハイロビッチなりの爆弾発言に対する“懲罰”なのではないか。そう思えてきたのだ。
 
 しかし、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長には、本田を来年1月に手放すつもりがサラサラない。少なくとも現在は控えとして計算しているからだ。もし退団があるとすれば、来夏の話だろう。
 
 選択権は本田にある。なぜなら、伝統的にミランは、退団を望む選手をわざわざ引き留めるチームではないからだ。ロッソネーロに愛着が持てないならば、出ていけばいい――。それが基本スタンスだ。
 
 だから、本田が来夏に強く退団を望めば、きっとチームはその希望を叶えるだろう。ただ、今のところ本田側からそこまで強い要望はないようだ。
 
 本田の動向には多くのクラブが目を光らせており、現在はウェストハム、トッテナム、エバートン、バレンシアなどの名前が取沙汰されている。
 
 とはいえ、彼らにしても現在は1月ではなく、6月の獲得に向けて動いている。本田とミランの契約は17年6月まで。奇跡でも起こらない限り契約延長はありえない現状を考えると、ミランとしても契約満了1年前の6月は“売り時”だ。
 

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