次世代の選手たちもすでにセレソンの無責任な空気に染まっている
次世代の選手たちもすでにセレソンの無責任な空気に染まってきている。アントニーやラフィーニャは、すでに自分たちがスターだと思いこんでいる。前者は大会1か月前に首にタトゥーを入れ、カタールに来てからは髪を脱色することしか考えていなかった。彼らの頭にあるのは自分が目立つことばかりだ。
唯一の希望はリシャルリソンだろう。彼は他の選手とは違う。例えば自分の給料の一部を恵まれない人々に寄付したりと、スターになったことの責任を理解している。今大会でブラジル最多の3ゴールを決めたのも偶然ではないだろう。
唯一の希望はリシャルリソンだろう。彼は他の選手とは違う。例えば自分の給料の一部を恵まれない人々に寄付したりと、スターになったことの責任を理解している。今大会でブラジル最多の3ゴールを決めたのも偶然ではないだろう。
これがネイマールの最後のW杯になると取り沙汰されている。今はそれが本当かはわからないが、でも、もしもう一度W杯でプレーしても彼は絶対メッシには追い付けないだろう。
パリ・サンジェルマンでは今シーズンに入ってゴールやアシストを連発し、生まれ変わったように感じていたが、それは見せかけに過ぎなかった。W杯で気持ちよくプレーするために、彼はいい子になったふりをしていただけだ。もしかしたら自分も気が付いていないかもしれないが、中身は相変わらず子供のままだ。いつまでたっても本物のリーダーにはなれないだろう。
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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パリ・サンジェルマンでは今シーズンに入ってゴールやアシストを連発し、生まれ変わったように感じていたが、それは見せかけに過ぎなかった。W杯で気持ちよくプレーするために、彼はいい子になったふりをしていただけだ。もしかしたら自分も気が付いていないかもしれないが、中身は相変わらず子供のままだ。いつまでたっても本物のリーダーにはなれないだろう。
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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