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ブラジルはなぜクロアチアに敗れたのか。母国記者が怒りの糾弾「無責任で戦い方を知らない」「ネイマールは本物のリーダーになれない」【W杯】

カテゴリ:国際大会

リカルド・セティオン

2022年12月12日

悲しいのでなく惨め

クロアチアに敗れて号泣するネイマール。(C)Getty Images

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 スイスはポルトガルに敗れ悲しかったろうが、それでも数時間で全ては正常に戻っただろう。スペインはグループリーグで敗退し、数日後に監督を解任し、W杯の話はせず、あと少しで始まるラ・リーガの話をすれば一週間で傷は癒えたろう。

 しかしブラジルの痛みはあまりにも大きい。別にセレソンが勝とうが負けようが、私たちの人生が変わるわけでも、戦争が終わるわけでも、金が儲かるわけでもない。それでもブラジル人がサッカーにこだわるのは、ブラジルにはそれしかないからだ。国は貧しく、政治もひどく、アマゾンは燃え、ビーチはゴミだらけ。それでもサッカーだけはブラジル人に誇りと笑顔をもたらしてくれるもの、現実を忘れさせてくれるものなのだ。それなのに――。

 セレソンは1つの国の希望を失わせた。アイルトン・セナが亡くなった日は悲しかったが、今は悲しいのでなく惨めだ。
 
 ブラジルの敗因を一言で言うなら「無責任」だったと思う。自分たちが抜け目なく、賢いと思い込んでいた。例えば、0-1で敗れたグループステージ最終戦のカメルーン戦。「負けたけれど選手を休ませられた。俺たちって頭がいい」――。彼らの思考はこうなのだ。日本人にはマリーシアが足りないなどと偉そうに言っているが、戦い方を知らないのはブラジルの方だ。

 一発勝負の準々決勝、延長に入って1-0とリードし、あと5分だけボールをキープしていればよかった。しかし交代したばかりのフレッジは、自分の力を示したかったのか、無責任にも攻めに出た。そしてボールを奪われ、クロアチアの同点ゴールにつながってしまった。

 かつてソクラテスが背負っていた8番をつけ、マンチェスター・ユナイテッドという強豪でプレーしているにもかかわらず、彼はあまりにも幼稚なミスをした。失点後、ネイマールが腕を振り、大声で何かを叫んでいた。ブラジルのTVはその口の動きから何を言っているかと読み取った。

「あと少しだったのに、いったいなんで上がったんだ!!」

 いやフレッジだけのせいではない、彼を代表に選んだチッチ監督、そのチッチを代表監督に選んだブラジルサッカー連盟会長、ディレクターのジュニーノ・パウリスタ、皆が背負うべきミスだ。
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