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【功罪検証】森保一と日本サッカーの未来。重要なのは、何を武器に、どう戦っていくのかを明示する哲学だ

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年12月09日

時にはスタッフ内での異論も大切

森保監督の続投はあるのか。そのマネージメント力や人柄に全てを託したいなら、適任の見識者を探しサポートにつけるべきだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 ここまで4年間で森保監督はボトムアップ的な発想を取り入れ、選手たちの闊達な意見交換などを促し、それが個々の対応力に繋がったようだ。しかしもはやこれだけ海外でプレーする選手が増えている状況で、個々が生き残るためには積極的な自己主張やアピールは必須条件になる。

 それ以上に重要なのは、これから日本が何を武器に、どう戦っていくのかを明示する哲学ではないだろうか。

 スペイン戦で指揮官は、バルセロナと戦った時のフランクフルトのプレッシング方法を鎌田大地から聞いて選択したという。それは多様な意見から最善を引き出すボトムアップ方式の醍醐味だが、逆に日本の現状を考えれば、再度欧州シーンに身を置き先端の戦術を捻り出す側の指導者から刺激を求めるべきではないだろうか。
 
 あるいはどうしても森保監督のマネージメント力や人柄に全てを託したいなら、適任の見識者を探しサポートにつけるべきだと思う。一枚岩なのは良いが、時にはスタッフ内での異論も大切だ。

 代表監督が一国のサッカーを変えていくことはできない。しかし特に日本では代表監督の影響力が甚大で、フィリップ・トルシエ時代などは子どもの現場まで3バックが常識化した。

 日本サッカーの個の力は著しく成長している。だが現状のまま時が経てば、いつかロナウドやメッシのような怪物が現われてカップを掲げてくれるという幻想は捨てたほうが良い。日本全土で特性を活かせる哲学に即したプレーが共有され歴史を重ねていけば、いつか独自のスタイルに適したキャプテン翼が誕生して来るはずである。

文●加部究(スポーツライター)

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