（４）代理人
　エージェントを務めるのは、ズラタン・イブラヒモビッチやマリオ・バロテッリ、そしてポール・ポグバを顧客に持つ業界屈指の敏腕ミーノ・ライオラだ。
 
　まだ地元クラブ在籍時に契約を締結。ユベントスやインテルからもオファーが届いたが、本人がミラニスタだったうえ、ライオラがミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長と昵懇の仲だったため、結局はロッソネーロに入団した。
 
　すでに今夏の段階からR・マドリーやパリSG、マンチェスター・Uなどがスカウトを送り込み、トップチームデビューを受けて移籍市場での人気はさらに高まっている。
 
「ジャンルイジはいまミランと契約を結んでいる。イタリアは彼の故郷であり、サン・シーロで素晴らしいキャリアを築いていくだろう」
 
　最近、ライオラはそう語っている。しかし、トラッシュトークでメディアを騒がせるなど手練手管を駆使し、顧客により好条件の契約をもたらすやり方はこの敏腕代理人の十八番。今回の発言も、ミランでの年俸アップを狙ったものという見方もある。
 
 
（５）兄弟
　９歳上の兄アントニオもプロのカルチャトーレだ。ポジションがGKで、ユーベ・スタビアとミランの下部組織で育ちと、ジャンルイジとの共通点が多い。
 
　しかし、弟と違ってミランでポジションを争うほどのクオリティーは備わっておらず、ピアチェンツァとグッビオにレンタルされた後、12年夏にジェノアに完全移籍した。
 
　14-15シーズンはバーリにレンタルされ、今夏にジェノアに復帰。今シーズンは控えGKを甘んじているが、いつの日かセリエAで「ドンナルンマ兄弟対決」が見られるかもしれない。