守備面でも、ペドリは重要な役割を担っている。年々、背走させられるとスピードの不足を露呈しているブスケッツのサポート役だ。とりわけカウンターの場面で、ブスケッツ１人では心もとないDFラインの防波堤として機能している。
ただもちろん、位置取りが低くなると、ゴール前に顔を出す頻度は減少するのは避けられない。その不足分をウイング、とりわけ右サイドのデンベレとラフィーニャの突破力を最大限に活かすことで補いゴールに迫ろうというのがシャビの狙いだ。
しかし水曜日のインテル戦では、そのシャビの戦術コンセプトは、中盤をほとんど経由せずに前がかりになって攻め急ぎ、無防備な状況でボールロストを招く代物に成り下がり、相手のカウンターを浴びるシーンが続出した。もはやペドリがブスケッツのサポート役をこなして防ぐことができる次元の問題ではなく、とりわけ失点に絡んだピケとブスケッツは、厳しい現実を突きつけられた。
ピケとブスケッツは厳しい現実を突きつけられた
クンデ、アラウホ、アンドレアス・クリステンセンが不在で、ネガティブ・トランジション（攻→守の切り替え）の強度は落ちている。であればボールロストを極限に減らす戦い方をするのがセオリーのはずだが、インテル戦での姿はまったく逆だった。
クラシコは、勝利が絶対条件だったインテル戦とは異なる。３つのスクウェアをベースとした攻撃的サッカーを掲げ、インテル戦の反省を踏まえ、シャビ・バルサがマドリーとの首位攻防戦に臨む。
文●アルベルト・モレン
翻訳●下村正幸
【動画】レバンドフスキの劇的弾で３－３の壮絶ドロー！CLインテル戦のハイライトをチェック
クラシコは、勝利が絶対条件だったインテル戦とは異なる。３つのスクウェアをベースとした攻撃的サッカーを掲げ、インテル戦の反省を踏まえ、シャビ・バルサがマドリーとの首位攻防戦に臨む。
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