【日本代表】本田、香川、岡崎。それぞれが掲げる攻撃の”ネクストステップ”

カテゴリ:日本代表

五十嵐創(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月11日

「もっと簡単にボールを回せていたらチャンスもあった」(香川)

空いている場所へもっと簡単に運べたら…とイメージを口にした香川。選手個々の判断力が問われる部分だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 本田と岡崎はチーム戦術の課題を述べたが、個々のプレー精度や判断力の重要性を強調したのは香川だ。
 
「どこが空いているとか、そういう話はしていました。特に前半はバタついていたので、もっと簡単にボールを回せていたらチャンスもあったんですけど、そこはミスもあったりしたので、そういうところを話し合いながらやるようにしました」
 
 攻撃が停滞した前半、香川はチームメイトに声をかけ、身振り手振りをまじえて落ち着きを促した。「相手のプレスやグラウンド状況のやりにくさがあったので、みんなタッチのズレがあった」というミスが続いたことに加え、3列目以降の選手たちが中央にくさびを打ち込めずに、背後へのロングボールやウイングにつけるパスに終始したからだ。
 
 なにも、ロングボールやサイドへの展開が悪いと言っているわけではない。下手にくさびを打ち込んでボールを奪われ、カウンターを受けるリスクを回避する選択も時には重要だ。とはいえ、バイタルエリアにスペースがあったシリア戦の状況を踏まえれば、CFやトップ下を有効に使った攻撃にシフトしても良かった。実際に、後半のパフォーマンスが、その有効性を裏付けている。
 
 ハーフタイムに修正できたのならば、選手たちがもっと早い段階で判断していれば、前半から日本ペースに持ち込めたかもしれない。香川が重視する判断力は、選手個々の戦術眼とも言い換えられるもので、日本代表がさらに進歩するためのひとつのキーワードになっていくかもしれない。
 
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェストWeb)
【関連記事】
【藤田俊哉の目】2次予選前半戦は75点…。若手の台頭が物足りない攻撃陣は50点!
【セルジオ越後の天国と地獄】前掛かったシリアの隙を突いただけなら、日本が戦い方を変えたとは言えない
金田喜稔がシリア戦を斬る! 「ホッとしたよ。ただ前半、リズムを変えるプレーを誰もできていなかったのは課題」
【日本代表】歴代3位の47得点を挙げる岡崎は、「躊躇せずに仕掛ける」プレーで新境地を開けるか
【采配検証】お馴染みのメンバーで手堅く… 宇佐美、武藤の終盤投入で伸びしろは見込めるか?
【日本対シリア】サッカーダイジェスト特派記者の採点&寸評

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ