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指導もする。運営も手がける。エネルギッシュなセカンドキャリア。元グランパス田鍋陵太の多忙な日々

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2022年09月26日

ユニホームなどの受注販売サイトも軌道に

指導方針はシンプルにして明確。「技術の徹底と、アジリティ」にこだわり、選手へのフィードバックなど、きめ細やかなアプローチを心掛ける。

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 インテルナシオナルジャパン横浜東京、発掘プロジェクト、パストラスクール、ピースユナイテッドなど多くの指導場所を抱える田鍋だが、指導方針はシンプルにして明確だ。「技術の徹底と、アジリティ」。自身の経験を踏まえて育成に必要なのは、何が正しい技術なのかという観点での指導だという。

「『なぜそのトラップをしたの?』とか『なぜそこにパスを出したの?』というアプローチ。曖昧になっている部分、パス、トラップ、シュート、いろいろな部分で、何が良くて何を改善しないといけないのか、何が悪いトラップで、何が良いトラップなのかを明確に教えられるようにしたい。それに今の子どもたちって、昔に比べると遊ぶ環境もどんどん狭くなっていってるから、運動能力的に少し低くなっている印象がある」

 選手個人へのフィードバックを含め、こうした指導の手法は選手たちの親にも好評だそうで、「なかなかないよね、と言ってもらえるし、ある程度の満足感は得られているかな。でもまだまだ」と相好を崩す。

 こうしたきめ細かな指導を実践しつつ、運営者としてのタスクをこなすのだから精力的である。インテルナシオナルジャパン横浜東京については、東京でのチーム化を目ざす動きもしている最中とのこと。さらには引退後すぐに始めたユニホームなどの受注販売サイト「UNIDEPO」も軌道に乗ってきたとのことで、とにかく多忙な男なのである。
 
「去年までは自分の認知度を上げるために、どれだけ発信できるかという部分で、いろいろなところに顔を出したりしてきましたけど、今はある程度やっていることも認知されつつある。今はインテルナシオナルジャパン横浜東京と発掘プロジェクトの活動基盤をもっとしっかりさせていく。今は全カテゴリーで指導をしてみたい気持ちが出てきました。いろいろなカテゴリーで、いろいろな指導法を試してみたい」

 自らの力でその道を切り拓ける力を、田鍋はこの2年間で示してきた。彼の活動が次に何を生み出すのか、今はその先が楽しみで仕方ない。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

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