香川真司のメガクラブへのリターンは? 今季のプレーぶりと過去の事例から可能性を探る

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年09月22日

相性が良いのはバイエルン、バルセロナ、マンチェスター・C。

クロップ監督の去就もポイントのひとつ。彼がメガクラブの監督に就任し、ドルトムント時代の愛弟子を呼び寄せる可能性は十分にある。(C) Getty Images

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 もちろん、年齢によって事情は異なってくる。破格のポテンシャルを秘めた若手逸材なら、実績に乏しくてもさほど問題視されず、すでに下り坂のベテランなら、目覚ましい活躍を見せてもメガクラブの関心を引くのは難しい。
 
 89年生まれと年齢的に脂に乗っており、若手でもベテランでもない香川にとっては、その活躍ぶりがメガクラブへのリターンを左右するファクターとなる。
 
 爆発的なスピードや単独ドリブルで局面を開くタイプではなく、味方との連係プレーや秀逸なラストパスなどを持ち味とする香川のプレースタイルを考慮すると、前述した超ビッグクラブの中で戦術的な相性の良さを感じさせるのは3クラブ。バイエルン、バルセロナ、マンチェスター・Cだ。

 いずれもボールポゼッション重視のスタイル――昨今のバルセロナは高速カウンターを頻繁に使っているとはいえ――で、中盤をしっかり作りながらゲームを支配するポリシーを持っている。
 
 そしてメガクラブへの出戻りを検証する本稿で、最後に触れておくべきキーワードがある。ユルゲン・クロップだ。
 
 昨季かぎりでドルトムントの監督を退いた名将は現在、どのクラブにも所属せずに休養を取っている。しかし、依然として引く手あまたの存在で、ジョゼップ・グアルディオラ監督との契約が来夏で満了するバイエルンや、プレミアのトップクラブが次期監督候補に挙げているという噂が絶えない。
 
 クロップが近い将来、メガクラブの監督に就任し、ドルトムント時代の愛弟子を呼び寄せる――。これは十分にありえるシナリオで、その際に香川に白羽の矢が立っても、なんら不思議はない。

文:遠藤孝輔
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