香川真司のメガクラブへのリターンは? 今季のプレーぶりと過去の事例から可能性を探る

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年09月22日

返り咲きの好例は、ベルギー代表のデ・ブルイネ。

ヴォルフスブルクを2位に躍進させたデ・ブルイネのように、年間を通した活躍がメガクラブに返り咲く鍵になる。(C) Getty Images

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 香川のようにメガクラブで挫折を味わった後に這い上がり、再び欧州トップクラスのチームに引き抜かれたのが、同じトップ下を本職とするケビン・デ・ブルイネだ。
 
 かつてブレーメンで頭角を現わしたベルギー代表MFはブンデスリーガでの実績を買われて、13―14シーズンを前に保有権を持つチェルシーに復帰。しかし、国内リーグ出場は3試合に留まり、半年後にはヴォルフスブルクへと売却された。その新天地で巻き返しに成功し、今夏、約105億円という莫大な移籍金でマンチェスター・シティへと旅立ったのは周知のとおりである。
 
 香川が彼と同じようにメガクラブへと出戻ると仮定した場合、そもそも行き先が限られそうだ。ドイツ国内でドルトムントを明らかに上回る戦力や資金力を有するのはバイエルンだけで、国外に目を向けても、レアル・マドリーやFCバルセロナ、マンチェスターの両雄、チェルシー、パリ・サンジェルマンくらい。国内リーグの格を考慮すれば、フランスのパリSGはステップアップの移籍先としては除外すべきだろう。
 
 いずれにせよ、そうした超が付くほどのビッグクラブから本気のラブコールを受けるには、リーグ優勝もしくはそれに準ずる好成績を収めたチームの中心選手として、年間を通して活躍した実績が必要となる。
 
 好例はやはりデ・ブルイネ。14―15シーズンのブンデスリーガで、10ゴール・20アシスト(リーグトップ) を記録して、ヴォルフスブルクが2位に躍進する原動力となった結果、彼は改めてメガクラブへの扉を開いたのだ。
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