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昨季オーストリアで26戦26発!パリ五輪世代の19歳FW二田理央が欧州で得た手応えとは?「レベルの高さに驚きました」【インタビュー】

カテゴリ:海外日本人

斉藤宏則

2022年08月05日

「思ったのは『自分はやっぱりサガン鳥栖が大好きだ』ということ」

――U-19アジア選手権を勝ち抜けば来年、インドネシアで開催されるU-20ワールドカップの出場権を獲得できます。そして2024年にはパリ・オリンピックも控えています。モチベーションはさらに高まっているのでは?

「とても楽しみですし、当然、選手としてその舞台に立ちたい思いは強いです。ですが当然、思いが強いだけでは叶いませんから、しっかりと実力を高めてメンバーに選んでもらえるような選手へと成長していきたいです。そしてそのためにはやはり、大切なのは日々の取り組みだと思うんです。毎日、グラウンド内外で全力を尽くして過ごしていく。所属チームの勝利のために少しでも多く貢献していく。それが一番重要なことだと考えています」

――新天地でのプレーに向けて、得点数など何か具体的な目標は定めていますか。

「うーん、そうですねえ……。得点数はもちろん大事だとは思うのですが、チームの勝率をより高められるようなプレーを増やしていきたいと考えています。自分の得点もそうですが、チームメイトの得点も引き出すことでも貢献したいです。得点と同じくらいアシストもする。そうした部分を新たに意識して戦っていくつもりです」
 
――今季もまた鳥栖からの期限付き移籍の形でプレーを続けます。鳥栖への思いも背負っていることと思います。

「もちろんです。帰国中も鳥栖のクラブハウスでリハビリなどをさせてもらったのですが、そこで思ったのは『自分はやっぱりサガン鳥栖が大好きだ』ということ。旧知の選手やスタッフはもちろん、顔見知りではない選手も気さくに声をかけてくれましたし、みんなが温かく迎えてくれたんです。もちろんリーグ戦も応援に行きましたが、僕はあの駅前不動産スタジアムが本当に好きなんです。スタジアムに向かう途中もワクワクしていましたし、試合も本当に楽しかった。『僕もあのピッチでプレーがしたい!』と思いながら応援していましたから。

 今後もまたオーストリアでプレーすることになりましたが、そこで発揮しているもののほとんどが鳥栖で教わったことばかりですし、鳥栖のサポーターの方々に喜んでもらえるようなニュースをオーストリアから届けられるように、これからも頑張っていきます」

インタビュアー・文●斉藤宏則(フリーライター)

【PHOTO】2022年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち
 
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