森保ジャパンのチーム作りは時間切れが濃厚
もともと選手に委ねるチーム作りは時間がかかる。今回はもっとブーストをかけ、2セット目を模索する必要があったのではないか。つまり、相手のプレスに応じた形を複数用意し、細かく戦術を組み立て、ブラジル戦やチュニジア戦に挑む。森保監督が明らかに本番モードに入ったと、誰もが思うくらいに。そうしなければ、間に合わない。
しかし実際、そこまでの緊張感はなかった。ベンチからのコーチングは今までよりも多く感じたが、内容を見れば十分とは思えない。このままでは森保ジャパンのチーム作りは、時間切れが濃厚だ。
本番は最終予選で完成したファーストセットをぶつけるのみか、あるいはそのファーストセットが、グループステージの連戦で疲労して崩れるか。不満と不安を残す6月だった。
文●清水英斗(サッカーライター)
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