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ベトナム戦で機能しなかった4-3-3の中盤。遠藤・守田・田中のトリオ以外の幅をどう広げていく?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年03月31日

久保&堂安のコンビも時間帯によってはアリ

不動のアンカー遠藤(写真)が本大会でも万全の状態という保証はない。4-3-3を継続するなら、計算できる代役に目途をつけたい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 森保監督が今後も4-3-3をベースにし続けるのであれば、遠藤の主戦場になっているアンカーを守田か田中が十分にこなせる状態を作り、そのうえでインサイドハーフに変化をつけていくアプローチのほうが合理的。遠藤が本大会でも万全の状態という保証はないし、アクシデントも起こり得る。最悪の事態を視野に入れても、2人のいずれかが確実にアンカー役を担える状態を築くことが肝要である。

 中盤の底が攻守両面で確固たる安定感と統率力で、周囲と的確なバランスを見出せる人材であれば、前目のMFは臨機応変に変えられる。久保や堂安律(PSV)のような超攻撃的なインサイドハーフコンビも時間帯によってはありだろう。6月と9月の残されたテストマッチ6戦では、まずそこから着手すべきだ。

 ベトナム戦で先発した柴崎、原口、旗手の3人には厳しい評価が下されたが、これでカタール行きの可能性が完全に潰えたわけではない。大激戦のインサイドハーフ競争に勝ち抜くのはハードルが高いが、所属クラブで結果を残し、代表に戻ってきた時に「確固たる違い」を示せるように努力するしかない。
 
 いずれにせよ、遠藤・守田・田中の3枚だけに依存している状態では、カタールW杯8強の壁は超えられない。

「選手層の幅を広げていかないといけない」と指揮官は神妙な面持ちでコメントしたが、ベトナム戦で突きつけられた現実をしっかりと受け止め、改善を図ることが、明るい未来を切り開く唯一の道。準備期間が短い今回はマネジメント力がより問われる。彼にはそのことを肝に銘じてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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