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ベトナム戦で機能しなかった4-3-3の中盤。遠藤・守田・田中のトリオ以外の幅をどう広げていく?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年03月31日

不甲斐ない内容と結果

システムチェンジと交代策が奏功し、後半は日本が一方的に攻め込む展開に。だが2点目が奪えず、ベトナム戦は1-1のドロー決着となった。写真:JMPA代表撮影

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 結局、指揮官は前半だけで4-3-3を諦めて、後半から4-2-3-1へシフト。最初は柴崎・原口のボランチの前にトップ下の久保が入る形になり、61分以降は守田・田中のダブルボランチに南野拓実(リバプール)のトップ下という配置に変更した。

 この結果、中盤は確実に安定感を増し、連動性もインテンシティも向上。頭からハイペースに飛ばしていたベトナムの運動量低下も相まって、日本が一方的に攻め込む展開になった。

 しかしながら、結果的には格下相手に勝ち切れず、1-1のドロー。4月1日に行なわれるW杯抽選会のポット2入りのチャンスをみすみす逃すことになった。

 不甲斐ない内容と結果でベトナム戦を終えた日本代表。その前に森保監督は異なるテストの仕方を選択できなかったのだろうか。というのも、4-3-3の3ボランチをそっくり入れ替えても、遠藤・守田・田中が見せていたようなパフォーマンスにはならないことは、戦う前から想像がついていたからだ。
 
「3人でやる一番のメリットは、誰がどこのポジションを取ってもある程度、しっかりプレーできる点。相手がマンツーマン気味についてきたりした場合には、ポジションを変えながらやっていたし、それは非常にポジティブ。お互いの特長を出す意味でもすごくいい」と遠藤も自信満々にコメントしていたが、3人には昨年10月のオーストラリア戦から6戦を共闘してきた蓄積がある。

 もともと守田と田中は川崎でコンビを組んでいたし、遠藤もクラブでインサイドハーフに入っている経験値がある。そのアドバンテージは非常に大きいのだ。

 柴崎も11月のオマーン戦の前半に、出場停止だった守田の代役としてインサイドハーフに入っているが、そちらのポジションであれば、もう少しベターなプレーができたはず。アンカーを守田か田中にして、柴崎と原口、旗手のいずれかをインサイドハーフで据える構成だったら、ここまでバタバタ感のある前半にはならなかっただろう。

【W杯アジア最終予選PHOTO】日本1-1ベトナム|吉田麻也の一撃で同点に追いつくも…ベトナムの守備を崩しきれずドロー決着!
 
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