• トップ
  • ニュース一覧
  • 【バイタルエリアの仕事人】Vol.14 青山敏弘|「もう一度Jリーグで勝負できる選手に…」プロ19年目のワンクラブマンを支えた武器と恩師の教え

【バイタルエリアの仕事人】Vol.14 青山敏弘|「もう一度Jリーグで勝負できる選手に…」プロ19年目のワンクラブマンを支えた武器と恩師の教え

カテゴリ:特集

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年03月30日

「優勝した時期を振り返ると、勝っていく中でゲームコントロールをする力は身に付いたと思う」

2015年に3度目のリーグ制覇。このシーズンにMVPと最優秀ゴール賞を獲得した。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 ミシャ監督就任以降、広島の主戦ボランチとして成長を遂げていった青山は、2012、13年のJ1連覇に貢献。さらに15年には、3度目の優勝を掴むとともにリーグMVPと最優秀ゴール賞にも輝く。黄金期の広島を支えたひとりとして、当時のチームに感じていたこととは?

――◆――◆――

 4年間で3度の優勝ができた背景には、間違いなくミシャさんが築いたベースがあったと思います。優勝したのはミシャさんのサッカーだったと思うし、トレーニングやゲームでの狙いなども、森保監督となってからも大きく変わりませんでしたから。

 それに、当時は「メンバーが揃っていた」というよりも、みんなミシャさんに育ててもらった選手たちなんですよね。みんながみんな、そんなにレベルが高かったわけじゃないし、本当に良い時期に、良い監督と出会って、選手たちが成長していって、チームとしてもそういうタイミングで勝負ができたと思います。最優秀ゴール賞を獲った得点(※2015年1stステージ17節・サガン鳥栖戦のペナルティエリア外から決めたボレーシュート)も、ミシャさんに言われた縦の意識があったからこそ、より奥まで見えていたんだと思うし。見えていたからこそ打てたんでしょうね。

 ただ、優勝した時期を振り返ると、やはり勝っていく中でゲームコントロールをする力は身に付いていきましたね。中盤をコントロールして、チームをコントロールして、攻守両面にわたってゲームをコントロールできていた。あの時期は全主導権を握った中で、負けていてもやることは変わらなかったし、90分を通しての勝負だと割り切って、それくらい自分たちの勝負強さに自信を持ったゲームができていました。

 全員が勝負どころを分かっていて、そういう勝負のスイッチを持っていたなという印象です。常に勝者となるチームとは、みんながそういうイメージを共有できているものなんでしょうね。

※後編に続く。次回は3月31日に掲載予定です。

取材・構成●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
【関連記事】
【バイタルエリアの仕事人】vol.10 小野伸二|「僕を目指してはだめ」黄金世代の“天才”が子供たちに伝えたい“努力”の重要性
【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|ナニワの天才が語る最重要エリアの魅力。手本にしている選手は…
【バイタルエリアの仕事人】vol.1 遠藤保仁|日本を代表する司令塔は攻守の重要局面で何を見ているのか?
【バイタルエリアの仕事人】vol.6 玉田圭司|“遊び心”ある今季初ゴール。「僕としては良い心理状況だった」
【バイタルエリアの仕事人】vol.4 江坂 任|明確な指針を与えてくれたオルンガと衝撃を受けたチームメイト。追求する理想像とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ