ラスト30分間、パリをメッシのFK1本に抑え込む
65分のカルバハルからルーカス・バスケスへの交代においても、アンチェロッティの折り目正しさが垣間見えた。エネルギーと縦への推進力を高めるという狙いは、前述のダブル交代と同様だったが、さらに10分間の間隔を置いたのは、右サイドバックの一番手に対する配慮があったはずだ。このパリとの2試合180間にわたって猛威を振るい続けたエムバペに最も直接的な形で苦しまされたのが間違いなくカルバハルだった。
選手たちの感情の高まりが、トータルスコア0-2からの逆転というドラマチックな勝ち上がりの原動力となったのは紛れもない事実。しかしその勢いを加速させたのがアンチェロッティの見事な軌道修正だった。
選手たちの感情の高まりが、トータルスコア0-2からの逆転というドラマチックな勝ち上がりの原動力となったのは紛れもない事実。しかしその勢いを加速させたのがアンチェロッティの見事な軌道修正だった。
指揮官が手を打った後のマドリーの輝かしいパフォーマンスを物語るように、ラスト30分間、攻撃陣が沈黙したパリは、メッシの直接FK以外、 1本もシュートを放つことができなかった。
文●エンリケ・オルテゴ(エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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文●エンリケ・オルテゴ(エル・パイス紙バルサ番)
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